春雨さんと朝ごはん
「おはようございます」
「おはやくないわもう十時なのよね」
「休日は午前中に起きればお早いんですよ」
「あなたの価値観を正さねばならないようね」
「朝食用意してくれたんですか」
「もう冷め冷めの冷えっ冷えよ」
「目玉焼きは冷めても美味しいんですよ」
「お米は硬くなってそうね」
「え、炊飯器からよそった状態で放置ですか?」
「おにぎりにサランラップしてあるから大丈夫よ」
「ああびっくりしたなあもう」
「軽い春雨ジョークよ」
「春雨ジョーク……」
「さあ早くお食べなさい」
「春雨さんのお母さんはもう出かけたんですか?」
「あなたの寝顔を見て鼻で笑ってから出かけたわ」
「ど失礼だしそれを私に言う必要ありました?」
「あれは可愛いわねうふふっていうお母様の愛情表現だから大丈夫よ」
「表現方法変えた方が誤解招かなくて済むと思いますよ」
「はっ」
「鼻で笑うなや」
「可愛いわねうふふっていう愛情表現よ」
「だから変えろっつってんですよ!」
「まあこわい」
「目玉焼き美味しいです」
「おにぎりは?」
「またなにか変なの入れてるんじゃないですよね」
「詳しくは『おにぎリベンジ』を見てね」
「メタい」
「安心なさい塩おにぎりよ」
「なんだよかったつまんないの」
「どっちよその反応は」
「安心半分不満半分です」
「あなたは変なところでスリルを求めるわよね」
「春雨さんもどっこいどっこいですけどね」
「本当は塩おにぎりにしようとしたのよ」
「さっき塩おにぎりって言ったじゃないですか」
「中身に塩の塊ができるぐらい盛った塩おにぎりを作ろうと思ったの」
「しぬしぬしぬしぬ」
「健康が危ぶまれたので想像だけで終わったわ」
「やっぱスリルは求めるもんじゃないですね」
「まあそれツナマヨ入ってるのよね」
「微妙に嬉しい隠し味入れるんじゃねーですよ」




