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春雨さんと宅配便
「宅配便ってタイミング悪いときに来ません?」
「お風呂入ってるときに来たことはあるわね」
「私なんてオンラインゲームで手が離せないときにしょっちゅう来るんですよ」
「あなたがしょっちゅうオンラインゲームとやらをやってるからじゃない?」
「オフゲーもちゃんとやってますよ安心してください」
「ゲーム漬けのあなたに心配してるわ」
「エンディングが流れてる最中に来るのも勘弁してほしいんですよね」
「エンディングとかって別に操作必要ないでしょ?」
「折角の余韻を味わってるときに来られたら台無しですよ」
「現実に呼び戻してくれてむしろありがたいことじゃない」
「人それを無粋と呼びます」
「配達業者からしたらいい迷惑ね」
「あと昼寝してるときに来ても出られないんですよね」
「起きなさいよ」
「ご不在連絡票にはよく悩まされたものです」
「悩むのは届ける方よねえ」
「まだあるんですよ」
「これ以上あなたのずぼらさを曝け出すのはやめなさい」
「そこまでひどくないでしょ」
「ぬーん」
「たまにハンコどこにあるかわかんなくて小一時間待たせてしまいました」
「それは完璧にあなたが悪いでしょ」
「全くもってそのとおりです」
「脱ずぼらガールにならないとね」
「春雨さんもぜひご一緒に」
「ずぼらガールはあなただけよ」




