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春雨さんと七転び八起き

「七転び八起きってことわざありますよね」

「何度転んでも起き上がってがんばるど根性ことわざね」

「ど根性ことわざ……」

「七転び八起きがどうかしたの?」

「七転八倒って四字熟語とは意味違いますよね?」

「読んで字のごとくよ」

「転びまくって倒れまくって」

「つまり起きられないほど苦しいのよ」

「じゃあ意味は違うんですね」

「また一つかしこくなれたわね」

「二度あることは三度あるってことわぞありますよね」

「三度目の正直とは全然意味違うから安心なさい」

「先読みされた……」

「字が似ていれば同じと言うわけじゃないのよ」

「一を聞いて十を知るってことわざありますよね」

「まだあるの?」

「え、いまはもうないんですか?」

「違うわあなたの疑問点に対してよ」

「これで最後ですから」

「十返舎一九とはなんら関係ないわよ」

「さすがにわかりますよ私にだって」

「じゃあなんなの?」

「百聞は一見にしかずとはまた意味違いますよね?」

「聞いてばっかいないで自分で調べてみなさい」

「そういう意味なんです?」

「微妙に違うしあなたに対して言ってるの」

「調べるのが面倒だから春雨さんに聞いてるんですよ」

「わたしを辞書代わりに使うとはいい度胸ね」

「春雨さんが博識なのが悪いんですよ」

「これで博識なら世界中の大半は博士になれちゃうわ」

「そんなに」

「そんなあなたに漫画で覚えることわざ本を提供してあげる」

「学べと申すか」

「博士になるには避けて通れない道よ」

「仕方ない読みますか」

「その妥協感嫌いじゃないわ」

「……なるほどねー!」

「理解したようでなによりね」

「一を聞いて一億を知ったような感覚です!」

「あらーその言い回しすっごくバカそう」

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