春雨さんとクリスマス会その2
「今年もクリスマスがやってきましたね」
「チキンがおいしいわ」
「ケーキもありますよ」
「今日は太っちゃいそうね」
「たかが一日ドカ食いしてもなんら問題ありませんよ」
「あなたの場合毎日だけどね」
「言うほど食ってないですって」
「今年もクリスマスプレゼントお願いしたの?」
「当然ですよ当たり前ですよ」
「またゲームソフトかしら」
「もちろんですよ言うまでもないですよ」
「嬉しそうでなによりね」
「春雨さんは相変わらずなにも頼まないんですか?」
「特にないわね」
「子どもの特権なんですから頼みましょうよ年に一度だけですよ」
「誕生日もあるじゃない」
「それとこれとは別腹ですよ」
「スイーツみたいに言わないの」
「なんか欲しいものないんですか?」
「じゃあ世界平和でもお願いしようかしら」
「クリスマスプレゼントにも限度ってものがあるんですよ」
「お金で買えないものはダメなのね」
「荷が重いというか運べませんからね」
「トナカイさんも大変ね」
「そういや今年も春雨さんにクリスマスプレゼントあるんですよ」
「いきなり話題変えてきたわね」
「ややこしくなりそうなときは話題転換が一番ですよ」
「でも一人一人全員が世界平和を願えばきっと叶うんじゃないかしら」
「話題変えたんだからもうやめなさい!」
「わたしもあなたにクリプレがあるのよ」
「クリプレ……」
「メリクリがあるならクリプリもありだと思うの」
「まあいいやそこはよしとしましょう」
「じゃあどっちから開ける?」
「今年は春雨さんから開けてください」
「なんだか包みからして凄く大きいんだけど」
「今回は趣向を凝らしてみました」
「なんだか柔らかいわ」
「嫌なものではないですから大丈夫ですよ」
「なんだか不思議な」
「いいからはよ開けろや」
「まあこわい」
「どうです?」
「なんておっきなどら焼きのぬいぐるみ」
「なかなかふわふわでいいでしょう?」
「思ったよりもかわいくて嬉しいわありがとね」
「じゃあ次は私ですね」
「去年の反省をふまえて熟考に熟考を重ねたわ」
「そんなに」
「あなたの殻っち依存症を治すためよ」
「そんな依存してねーっすよ」
「さあ開けてみて」
「なんだか重たいのがちょっと嬉しいですね」
「ゲーム機を期待してそうね」
「…………なにこれ」
「ゲームブックよ」
「五冊分入ってますね」
「少なくとも五回分は楽しめるわね」
「子ども向けから大人向けまで」
「あなたが活字中毒になれる計らいもあるの」
「いや嬉しいですけど……嬉しいですけど」
「その割には嬉しくなさそうな顔しないでよね」
「遊ぶどうかは置いといてありがとうございます」
「遊びなさいよ」
「これって二人でも遊べるんですかね」
「試しにやってみる?」
「いいですねやりましょう」
「たまにはこんなクリスマスも悪くないわね」




