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春雨さんと宮本武蔵

「伝説の剣豪宮本武蔵はハンでハエを掴んだそうね」

「やれと申すか」

「ハシもハエもないんじゃできないわね」

「コンビニで割りばし買ってきましょう」

「ハエはどうするの?」

「公園とかの茂み探せば出てきますよ」

「率先的に探したくはないのよね」

「春雨さんから言い出したんですからやりましょうよ」

「待って確かおはじきは持ってるの」

「なんであるんだ……」

「わたしが投げるからあなたは割りばしで掴んでね」

「それはそれで難易度高いですね」


「割りばし持った?」

「はい」

「準備オーケー?」

「はい」

「いくわよ!」

「ちょっと待って同時に何個も投げてくんな!」

「取りやすいようにと思っての配慮よ」

「逆に集中力なくなりますよ」

「じゃあ一個だけ投げるわよ」

「いいですよ」

「そいや」

「無理だろこんなん」

「あなたは武蔵にはなれないようね」

「きっとハエなら掴めてましたね」

「ハエは割りばし持てないわよ」

「そういう意味じゃねーですよ」

「次はわたしね」

「十個同時に投げます?」

「お好きにどうぞ」

「いいのか……」

「さあいつでもいいわ」

「じゃあ一つだけ……そいやっ!」

「ちょいさ」

「掴んだ……」

「為せば成るのよ」

「ほんと春雨さんってバケモンですよね」

「そこは宮本武蔵と言いなさいよ」

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