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春雨さんと秋茄子は嫁に食わすな

「秋茄子は嫁に食わすなって言うじゃない」

「憎い嫁には美味しいナスなんか食わせんなっていうあれですか」

「婿の場合はどうなのかしらね」

「どうと言われましても」

「嫁が秋だから婿は春よね」

「つまり春に因んだ野菜を上げろと」

「なにかある?」

「あ、あけぼのとか?」

「なんでそこで枕草子なのよ」

「昔最初の数行を暗記させられたものです」

「やっぱり春キャベツが定番かしら」

「定石中の定石ですね」

「春キャベツは婿に食わすな」

「ことわざにカタカナってなんか違和感ばりばりですけど」

「じゃあ春甘藍は婿に食わすな」

「あーそっちのほうがそれっぽいですね」

「これでまた一つことわざが増えてしまったわね」

「パクリそのものですけどね」

「今日の夕食はナスの味噌炒めに決めたわ」

「よく食べられますねナスなんて」

「まだナス嫌いなのね」

「食わなくたって生きていきます」

「秋茄子をあなたに食わせる」

「私限定のことわざかよ」

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