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春雨さんと猛暑
「熱い……」
「誤変換でもそう感じるほど暑いわね」
「くそ熱い……」
「女の子がそんな言葉使っちゃだめよ」
「くそ……」
「暑さでだいぶやられてるようね」
「尋常じゃない熱さですって。春雨さんはなんでそんな平気そうなんですか」
「鍛えてるからね」
「とてもそうには見えない……」
「そんなあなたにとっておきのコトバ」
「なんですか?」
「窓から布団じゃなくて毛布飛んだ!」
「……」
「ダジャレを言えば寒くなるっておばあさまが言ってたんだけどどう?」
「心の底から春雨さんをどつきたくなりました」
「あなたの底も浅いものね」
「なんでもいいですから私の浅い底に冷たい水を流してください」
「仕方ないわね、コンビニで飲み物おごってあげるわ」
「本当ですか? やったー!」
「元気ね、現金な子」
「たとえ熱くてくたばりそうでも嬉しいときは素直に喜びますよ」
「あなたがくたばる前に水分補給しないとね」
「女の子がそんな言葉使っちゃいけません」
「はーい」




