春雨さんとカレンダー
「もう今年も半分が終わったんですね」
「日めくりカレンダーもだいぶ薄くなったわ」
「春雨さん日めくりカレンダーなんて使ってるんですか」
「一日を感じるには日めくりが好きなの」
「マメですねえ」
「たまに二日分ぐらいめくるときあるけどね」
「雑ですねえ」
「あなたはスマートフォンでカレンダー済ませそうね」
「私だってカレンダーぐらい持ってますよ月一のやつ」
「あらびっくり」
「毎年祖父の家からもらってくるんですよね」
「ということはなかなか渋いカレンダーなのね」
「よくわからない風景画ばかり載ってますね」
「それであなたのカレンダーはいま何月?」
「いまは二月ですかね」
「めくらないにもほどがあるわね」
「カレンダーって面倒くさくないですか?」
「月に一回を面倒くさがるんじゃないの」
「だってスマホで充分ですし」
「あなたには一枚で一年分載ってるカレンダーがお似合いね」
「買うのが面倒くさいんですよねえ」
「世も末だわ」
「めくりたくなるカレンダーってないですか?」
「漫画が載ってるカレンダーでも買ったら?」
「あるんですかね」
「さあ?」
「でも面白そうですねそれならめくれそう」
「日めくりだったら一日一コマね」
「つまんねえー」
「ズルして先までめくっちゃだめよ」
「十分で全部めくりそうだ……」
「一年を十分で終わらせる力を得るのよ」
「時間圧縮能力は熱いですねえ」
「いまのあなた二ヶ月を半年に伸ばしてるけどね」
「あれ、そっちのほうがいいな」




