春雨さんとだるまさんがころんだ
「だーるーまーさーんーがーこーろーんーだ」
「動じないわ」
「……だーるーまーさんがこーろんだ」
「動じないわ」
「…………だるまさんがころんだ!」
「動じないわ」
「いや動けよさっきから一歩も進んでないじゃないですか」
「わざわざわたしが動くまでもないの」
「春雨さんと私しかいないんですからちゃんとやってくれなきゃ困りますよ」
「もう、めんどくさいわね」
「だるまさんがころんだを全否定しないでください」
「さあ続けなさい」
「だーるーまーさーんーがーころんだ」
「楽勝ね」
「……だるまさんがころんだ」
「余裕ね」
「いちいちポーズきめてんじゃねーですよ」
「モデルさんになった気分だわ」
「さまになってるから余計腹立つ」
「ちゃんと進んでるでしょ」
「一歩ずつですけどね! 鬼役交代しましょう春雨さんが鬼で」
「仕方ないわね」
「言っておきますけど私は強いですよ」
「そんな自信たっぷりに言わないでよ」
「さあいつでもいいですよ!」
「だーーるーーーまーーさーーーんーーー」
「……」
「がーーーーーーーーーーーーーー」
「おい」
「あらもう目の前に」
「真面目にやってくださいよこれじゃ私がバカみたいでしょ」
「そもそも二人だけでだるまさんがころんだするのがおかしいのよ」
「じゃあ鬼ごっこでもかくれんぼでも缶蹴りでもいいですよ」
「二人でやるものじゃないわね。特に最後の」
「ていうかなんでだるまさんがころんだしようとしたんでしたっけ」
「あれは遡ること数年前」
「あーもういいですコンビニでアイス買いに行きましょう」
「遊び疲れた後はやっぱりアイスね!」
「疲れただけでぜんっぜん遊んでませんけどな!」




