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春雨さんと散髪
「あなた髪伸びてきたわね」
「そういえばそうですね」
「髪切らないの?」
「床屋行くの面倒ですしまだいいですよ」
「美容院じゃないの?」
「私には過ぎた所ですよ」
「わたしが切ってあげるわよ」
「え、できるんですか?」
「よくお父様の散髪をしていたものよ」
「大したものですね」
「タダでやってあげるわよ」
「え、マジですか」
「マジと書いてマジよ」
「マジならお願いしてもいいですか?」
「まずバリカンを」
「それなら母親に頼むわ」
「冗談よ。ちゃんと切るから」
「少し不安になったんですけど」
「わたし好みの髪型に変えてみせるわ」
「普通でお願いします」
「わたしはお客の頼みは聞かないの」
「うおー超不安になってきたー」




