春雨さんとクリスマス会
「クリスマスがやってきたわ」
「今年も春雨さんと二人だけでクリスマス会ですか」
「わたしには家族がいるわ」
「私にだっておるわ」
「夕方まではあなたと、夜からは家族の二段構えよ」
「恋人とかいないんですか?」
「その言葉そっくり返してあげる」
「そんなことよりクリスマスプレゼントなにお願いしました?」
「自分から話題ふってきたのにあなたって子は」
「私はゲームソフト頼んだんですよ!」
「わたしはなにも頼んでないわ」
「え」
「もう高校生だもの」
「……高校生はサンタさんにクリスマスプレゼントもらっちゃダメですか」
「そこは個人差じゃないのかしら」
「軽くカルチャーショックなんですけど」
「ちなみにサンタさんはどこにいるか知ってる?」
「あー気を遣わなくて大丈夫ですそこまで純粋じゃないので」
「少し安心したわ」
「……ちなみにお年玉は貰っても問題ないですよね?」
「ご両親や周りがくれるならありがたく受け取りなさい」
「親戚多いとそこが嬉しいんですよねえ」
「そんなあなたにクリスマスプレゼントよ!」
「マジですか」
「あなたゲーム好きだからうってつけのものを用意したの」
「おおー開けてもいいですか?」
「どうぞ」
「………………なんですかこれ」
「殻っち」
「から……」
「殻を破った生物をリアルタイムで育てられる素敵な携帯ゲームよ」
「レトロだしパチモンだしー」
「それ探すのにすっごく苦労したんだから」
「その気持ちがとてもありがとうございます」
「ちゃんと育成したら見せてよね」
「じゃあ私も春雨さんにクリスマスプレゼントです」
「あらほんと」
「結構悩みましたけどこれなら喜んでくれるかと」
「当てていい?」
「開けるんじゃなくて当てるのかい」
「お古の漫画」
「違います」
「中古ゲームソフト」
「違います」
「おまんじゅう?」
「春雨さん私のプレゼントに期待してないですよね?」
「観念して大人しく開けてみるわ」
「そうしてください」
「あら可愛らしい小物入れ」
「適当に使ってやってください」
「なんだかわたしの殻っちがバカみたいじゃないの」
「いえいえ充分嬉しかったですよ」
「わたしもとっても嬉しいわありがと」
「てなわけで早くケーキ食べましょうよ」
「あなたいま食べて夜にまた食べるんでしょ?」
「ケーキはいくつ食べても大丈夫なんですよ」
「意味わかんないけどまあ今日ぐらいいいわね」
「それではメリークリスマスです」
「メリクリー」




