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春雨さんと当たり付きアイス

「どうしました?」

「あなたが奢ってくれたアイス、当たり付きだわ」

「おおーおめでとうございます」

「ありがと。で、どうする?」

「え? 交換してくればいいじゃないですか」

「この場合、所有権はどっちになるの?」

「ええー?」

「確かにこのアイスはわたしが選んで食べたもの。でも実際にお金を出したのはあなた。さあ、どっちが当たりの権利を手にするの!?」

「もっと短く話して下さいなるべく一行表示を心掛けているんですから」

「あなたそんなメタなことを言うものじゃないわよ」

「私は春雨さんが権利を持ってもいいと思いますけどね」

「あなたは優しいのね。でもそれじゃダメだわ」

「わかりました。ならここはあれで決めましょう」

「ええ、そうね」

「いざじゃんけん勝負!!」

「相手に凄いって言わせたら勝ちゲーム!」

「え!? なにそれ!?」

「今から順番になにかを発表するの。それで相手に凄いって言わせたら勝ち」

「……発表内容はなんでもいいんですか?」

「暴露話でもいいし体動かしてもいいの」

「順番は?」

「じゃんけんね!」

「……」

「なにか言いたいことあったら言っていいのよ」

「まあいいでしょう。私のとっておきで凄いって言わせてやりますよ」

「まあ、そんな隠し球があるの?」

「びっくりしますよ」

「楽しみね。それじゃあじゃんけんぼん!」

「負けた」

「わたしからね。今日はわたしスカートじゃないの」

「ズボンですね。珍しくはないですけど」

「危ないから少し離れてて」

「えっなんでですか?」

「こうするからよ!!」

「バク宙!?」

「どんなもんよ」

「いや凄すぎでしょ! ていうかなんで出来るんですか!?」

「昔お爺様から習ったの」

「だとしても普通の女子高生が出来るもんじゃないかと」

「わたしは普通じゃないのよ」

「春雨さんってなんなんです?」

「人をバケモノみたいな扱いしないでよ」

「考えれば考えるほど謎な人だ……」

「あなたは逆にわかりやすいけどね」

「ともあれこの勝負は私の負けですね」

「やったー」

「でも危ないからコンクリートではもうやめましょうね」

「はーい。ところでさ」

「はい?」

「あなたのとっておきってなんなの?」

「え」

「折角だし発表してちょうだい」

「……えっと」

「どうしたの?早く」

「私、一度も学校休んだことないん、です」

「ふーん」

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