仕事で体験した不気味な話
仕事中に実際に体験した話です。
僕がある害虫駆除の会社にいた時のこと。
ある施設の防虫作業に入った時のことである。
その施設には職員用の仮眠室(小部屋)が三十ほど並んだところがありまして、
それぞれ鍵を開けて薬をまかなければならないという、少々面倒な作業だった。
その仮眠室には特徴がありまして、部屋番号に数字の4が使われていません。
みなさんも一度は目にしたことがあるだろう。昔ながらの建物には4は死を連想させるということがあり、部屋の番号に4は使わないという伝統(?)。
私は部屋の中に入り薬をまかなければならないので、それぞれの部屋の鍵を預かりました。
鍵を預かったはいいがその数は部屋の数と同じ三十近くもあり、じゃらじゃらとして重たい上に、鍵を探すのが大変。
内心早く終わりたいなと思いながら作業をしていました。
ふと三十近くある鍵の中の一つに目がいきました。
その鍵にははっきりとこう書いてありました。
”4”
この4というのは部屋の番号を示しています。つまりは4号室の鍵なのです。ですが前途の通り、4号室というのは存在しないはず、一体この鍵はなんなのか。
疑問に思った私は、施設の人に聞いてみましたが、この鍵のことは施設の人も知らないと言います。
番号が間違っている可能性を考え、三十近くある部屋すべてで試してみましたが、どこにも合いませんでした。
この四号室の鍵は一体なんなのか、今となってはそれを知る手段はありません。