昨日に戻る
「波」
ときどき
涙が出る
君を想っていたわけじゃあない
心には何のイメージもない
それなのに
涙は出る
ただ寝そべっているとき
何もすることがないとき
そんなとき
大きな波はやってくる
「どこだ」
君の姿がちらつく
こびりつく
君を救いたいのに
どこに手を出せばいいの
「救うこと」
愛していると伝えたい。
僕が生きる限り。
伝えることができれば
君を救うことはできる?
「君と君と」
君と歩いた、ただの道
君がいた、ふつうの家
体調の悪そうな顔
君のすてきな笑顔
最後の顔は憶えていない
「わたしたちを」
君の笑顔は
みんなをいつも笑顔にして
君がなくなれば
いつものみんなは泣き顔で
今はどこにいますか?
ひっそりと
急にいなくなった君のこと。
会いたいね。
みんなで話しているときが
とても楽しくて苦しいよ。
今はどこにいますか?
きっとそばにいてくれてますか?
一方通行なのかも分からないのが
悲しいんです。応えて。
君の笑顔は
いつもみんなを優しくして
君がいなければ
人に優しくできない家族でした。
君がいなければ、な
わたしたちを許して。
君がいてとても幸せだった。
君の笑顔は幸せのしるしで。
わたしたちはあなたを愛していたんです。
ずっと愛していたいのです。
そして今は
君の大事なものを守りたいのです。
君の笑顔は
みんなをいつも笑顔にして
君がなくなれば
いつものみんなは泣き顔で
今はどこにいますか?
苦しみのない場所で暮らしていますか?
わたしたちの大事なあの子へ。