米澤穂信さん 1
あー……。
タイトルが本の名前じゃないのはですね、一気に語りたかったんです。
最近メディア化しているのでご存知の方も多いかもしれません。
古典部シリーズ【氷菓】はアニメ化。【インシテミル】は映画化していますからね。
ちなみに私は雑誌ではなく単行本で読んでいるので本に未収録の話は読んだことがありません。
例外はありますが、米澤さんの本は殺人は起きず、日常の謎を解き明かすミステリーの本が多いです。
古典部シリーズや小市民シリーズはもろにそんな感じです。
ライトなミステリーで殺人事件が苦手な方でも楽しめると思います。
日常の謎って言われても結構伝わりにくいと思うんですけどね。アニメの【氷菓】見たことある方はわかると思うんですが……。
すいません。つたない私の文章力では表現し切れません。
話を変えます。
米澤さんのミステリーは最後に背筋にゾクッと来るどんでん返しも特徴的だと思います。
…ってこれ言っちゃっていいのかな?
作品名を言ってしまうとネタばれだといわれかねないので言いませんが、いくつかの作品は本当に鳥肌が立ちました。
最後の数ページで作品の印象がガラッと変わる話もありましたね~。
あ、ちなみに、【氷菓】の最後とかも結構好きですね~。
アニメではあんまりゾクゾクしませんでしたが(結末を知っていたせいもあるかもしれないですが)、本の最後の一ページ。
背筋が凍りましたね。あの終わり方結構好きです。
んじゃま、古典部シリーズの紹介を。
文庫本と単行本、両方出ていて今のところシリーズは五冊です。
各タイトルは、【氷菓】・【愚者のエンドロール】・【クドリャフカの順番】・【遠回りする雛】・【ふたりの距離の概算】です。アニメでやったのは、【遠回りする雛】までですね。
作者さんのブログによるとコミカライズされるとか。
主人公は「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をモットーにする省エネ主義者(笑)
彼が周りの人間に押し切られ、流され、いやいや(?)ながら謎を解いていく……といった感じかな。
若干アニメよりも原作のほうが主人公が嫌がっている…というか面倒くさがっている感が出ていた気がします。私の個人的意見ですが。
でも、アニメのほうは謎解きの場面が面白かったです。
わかりやすいし、工夫されてるなぁ、と思いました。見てて面白かったです。絵もきれいでしたし。
高校が舞台なので青春って感じが……少しあるかと。
私的に、【クドリャフカの順番】の最後のほうの『里志』の台詞が結構刺さりましたね。
彼がよく口にしている、「データベースは結論を出せない」という言葉がこんなに切なく聞こえるとは。
そしてそのあたりで使われている『期待』という言葉。(……期待だったっけ?なんだかうろ覚え)
『里志』と『奉太郎』(主人公)で対比して使われていて、心に重く響きました。
そして、このシリーズに対して一言いうとすれば、
主人公の姉さん何者だよ?!
です。
このシリーズの中ではあの人が最強なのでは?と思ってます。
さて、先ほどもチラッと出した小市民シリーズですが、今は四冊出ています。こちらは文庫本だけだった気が……します。(うろおぼえ)
噂だと後一・二冊で完結だとか。噂ですけど。
でも、一冊一冊でしっかりと事件は解決しているので「くっそ~続き、続き~!」となることはないかと(笑)
あ、私は読んだことないですが漫画も出ているとか。
タイトルは、【春季限定いちごタルト事件】・【夏季限定トロピカルパフェ事件】・【秋季限定栗きんとん事件】です。
【栗きんとん】は上下巻出てます。
もうどんだけスイーツ好きなんだか(^_^)ってタイトルですが主人公君がスイーツ大好きなわけではありません。
内容は古典部シリーズと同じく日常の謎を解決するタイプです。
というか面白いんですよね~、名探偵君の性格が。
古典部シリーズだと、省エネ主義。小市民シリーズだと普通の市民の皮をかぶっている。
どちらの探偵も事件に対するやる気なし(笑)
さて、と。
続いて【インシテミル】です。
コレ、ちょっと前に映画化されたんですよね~。
ざっくり言ってしまうとクローズド・サークルでの殺人ゲームのお話です。
ちなみに、クローズド・サークルって言うのは外との接触が出来ず閉じ込められてしまった状態というか…有名なところで言うとアガサ・クリスティさんの【そして誰もいなくなった】とかですね。
ほとんど主人公の『結城理久彦』さんの視点で話が進みます。
心理ゲームとかがお好きな方はこの話好きだと思います。
設定が殺し合いゲームというダークな設定ですが、読了後の感想としては心理ゲームという印象が強かったです。あと、ミステリー要素も入ってましたね。
私の個人的意見ですが、本と映画だと結構受ける印象が違いました。
私は本のほうが好きです。結末なども少々違いますしね。
ま、原作を先に読んでしまったので映画に対する評価が厳しくなっているのかもしれませんが(笑)
ただ、人数が多いので途中「コイツ誰だっけ?」ということがありましたね(>_<)
一気に読んでしまうことをオススメします。
っと。
なんだか長くなったので一回分けることにします。