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第四章~1回目の夏①~
現在7月末
"カギ"が完成したのは桜が散った後でしたよ
つまり予想よりだいぶかかった、と
俺としたことが・・・
でもまぁ陽光の奴はこれくらいかかるって予想してたみたいだし
俺にしたら大きな誤算だったんだけど彼にしてみたら
『計画通り』ニヤリ
みたいな感じなのかもしれないな
と、まぁそんなことを考えてる俺はどこにいるのかというと
陽光の部屋なわけなんだが
肝心の陽光はまだ部屋に戻ってこない
何か俺に説明するために準備してるみたいだ
ドーセ全然分かんないんだろうし説明してくれなくてもいーのに
「君は何を言っているんだ。僕が説明するのに全然分からないとかあるわけないだろう」
それに、と続ける
「君には感謝してるんだ。それくらいはさせてもらうさ」
ほぉ
陽光にしては珍しいな
そんなわけで前準備の説明とかまぁいろいろ始まった