赤子のような。
リーンリーン。ガタンゴトン。ザァー。ヒュー。
田舎ならではの音。
自然の音。きれいな音。
毎日きいているからもう飽きてしまった。当然だろう。
午後4時半すぎ、――くらいの時間。寒くなってきたからか、9月の時より日が落ちるのが早いな、と感じる。
ザッ。ザッ。ガタッ。リーン。
田舎ならではの音。
今ではこの静かな音ですらうるさく感じてしまう。
中学校からの帰り道。今日は部活が休みの日だ。
11月にでもなると、この時間帯はだんだん寒くなってくる。
家から学校まで自転車で30分、近くにコンビニなんかない。そんな不便な場所に私は住んでいる。小学校6年間、ずっと歩いていたのに。体力はあったのに。
中学校に入って運動してないからか、体力が全くなくなった。気がする。
6時間授業が終わり、久しぶりに自転車で登校した。家が遠いのもあるし、テストがあったのも関係あるのかもしれない。私は今、すごく疲れている。自転車を漕ぐのがとても重く感じたので、少し歩いて帰った。
キィっ。ヒュゥー。
やっとの思いで、家に着いた。
はぁ。無駄に敷地が広い家の庭で、ため息をつく。
友情。自信。コンプレックス。学校。部活。メンタル。言葉。行動。
中学校にもなると気を使いすぎる。毎日が地獄みたいだ。
もういっそずっと部屋に籠もって、推しを見て、お菓子を食べて、とにかくそんなダラダラした生活がしたい。学校に行きたくない。でも部活には行きたい。家にもいたくない。性格が家族と合わない。広いくせして部屋数は少ないので1人部屋がない。誰にも見られる心配がないところがない。
――まぁ、他に行く場所ないけど。
友達とずっと一緒に行動とか私には到底できないし、ずっと同じ人と喋っとくとかも飽きるし、、、友達はいる。いるが、私は1人がいい。でも1人が嫌だ。
昔から「物欲の塊」と親に言われ続けたのも分かるほど、いや、それ以上にわがままだというのが分かるほど、私は自分が中心だった。自己中心的。そんな性格。でも嫌われたくはなくて、ずっとその「自分が中心の世界」を閉じ込めてる。ただ、最近はそれを閉じ込めすぎて、疲れた。
こんなことを知っているだろうか?
「人が1番病む時期は13歳〜17歳ごろまで」って。誰かから聞いた。
ちょうどその時期。身を投げ出したいくらい病んでいる。私はこんな私が嫌だ。こんな小説とも言えない文章を書いている私が嫌だ。ずっとずっと。私は私が嫌いだ。でもそれでも守りたかった。




