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新解釈 桃太郎

作者: ND内 克也

昔々、岡山#01と呼ばれる場所にておじが二人いました。

通称おじツインズと呼ばれていました。

おじツインズは、世の中の20歳未満の人類に滅亡宣言を宣言した。


世の中の人類はこれに激怒、それを見かねた国家はおじツインズのおじ1号を捕らえ、処刑台に上げる。


しかし、おじ1号のおじパワーにより処刑台を破壊。周囲にいた処刑人たちは消滅する。


そしておじ1号は処刑場近くの川で不思議なものを見つける。


「なんだぁ?これはよぉ・・・?」


そう、それは桃色の・・・

ケツ・・・?


「とりあえず・・・得体のしれないもんはよぉ・・・打ち上げてみるかなぁ・・・?」


おじ1号の破波斬手刀(ハンドウェーブナイフ)により、そのケツらしきものは打ち上げられた。


「あれはっ・・・!?ケツじゃねぇっ!!!桃だと・・・!?しかもよぉ・・・馬鹿でけえなぁおぉい・・・!!」


打ち上げられた桃がおじ1号めがけてスタンプの様に落下してくる。


「ちぃっ・・・!!手のかかる野郎ってぇもんだぁ・・・!!!天破っ!!!」


おじ1号は拳を上に突き上げて、桃を砕こうとしたっ!!!


だが・・・


桃は無傷だったっ!!


「なんだってぇ・・・えぇ・・・?」


桃は衝撃とともにそのまま落下し、着地した。


「しかしよぉ・・・どうしたもんかなぁ・・・おぉい・・・??」


「おぉぉい!どうしたよ兄者。」


おじ2号が処刑場跡にやってきた。


「いやよぉ・・・2号、ここに桃色のケツみたいな桃があるだろぉ??」


「おう、あるなぁ。それがどうしたってんだよ、兄者?」


「得体が知れねぇからよぉ、砕こうとしたんだけどよぉ、無傷なんだよぉなぁ・・・」


「そういう時は兄者、俺の持ってるこいつの出番ですぜ??」


2号は背中に背負っていた巨大な斧、通称「グランエクスマサカリバー」を手に持ち、桃を一刀両断した。

すると中から着替え中のかわいい女性がでてきた。


「きゃー!!着替え中の女性を覗くなんて!!変態!!通報しますよ!!」


「・・・えぇ?家だったのかぁ・・・?」


「嬢ちゃん、歳は?」


「明日で二十歳です!!」


「そうかぁ・・・嬢ちゃん、運が悪かったなぁ・・・!!」


「兄者、やりますかい??」


「当たり前だぁよなぁ・・・!!」


おじツインズは戦闘態勢をとる。


「嬢ちゃん、わりいが死んでもらうぜ。」


「え!?嫌よ!!てか人殺したらダメでしょ!!馬鹿なの?このクソジジイども!!」


パンツ一丁の女性は胸を隠しながらおじツインズをにらみつけている。


現在(いま)!夜中の23時55分!!嬢ちゃん、早いとこ蹴りつけさせてもらうぜぇ!ひゃっはーー!!」


1号がとびかかる


「は?どういうことよ!?」


「嬢ちゃんは死ぬから関係ねえ話だよ!!」


2号がおなごのハート専用マシンガンを撃ち回す


「あんた物騒なもん振り回してるんじゃないわよ!!」


「ちぃっ!ちょこざいなっ!」


「どけ、2号、俺がやる。」


「おじ筋拳奥義、タバコ吸ってハイ!」


ただタバコを吸ってハイになるだけの自己強化技


「タバコ吸う加齢臭ぷんぷんのおっさんとかまじないって!!!」


「ふぃ~・・・ハイってやつだぜえええええ!!!!」


「ふっ、勝負あったな。この勝負、兄者の勝ちだな。」


おじ1号の頭からは角が生え、肌が熱を帯び、赤く変色した。


「あ、あんたら人間じゃないの・・・?」


「俺たちは無敵のバイオテクノロジーにより作られた鬼兄弟さぁ!!」


「兄者と俺は、苦しい苦しい人体実験に耐え抜き、このマッスルボデーと鬼化の能力を手に入れた!!」


「おじ筋拳奥義、酒を飲んでハイ!」


おじ2号の頭からも角が生え、肌が冷気を帯び、青く変色した。


「兄者、手伝いますぜ!」


「おう!助かるぜ!!2号!!」


おじツインズは目にも留まらぬ速さで、鉄壁の桃ハウスを破壊した。


「さぁ、これでもう嬢ちゃんを守るおうちはねぇぜぇ!」


「あんたたち、馬鹿だね。」


「なんだぁ?」


「あんたたちはなんで20歳未満の人を皆殺しにしようとしてるんだい?」


「ほう、嬢ちゃん、その度胸に免じて特別に教えてやろう。」


「我らバイオ鬼に対抗する1000年に1度の格闘家が20歳の誕生日と共に覚醒し、俺たちの命、存在を脅かす存在になる。」


「だから今狩りつくして可能性を潰してるのよ。わかったかい?嬢ちゃん。」


すると20歳未満の女性は笑みをこぼした。


「ははっ、だからバカって言ってんのよ今の時間知ってる??」


「ああん?23時59分58秒だが、どうしたよ?」


「まさか・・・!兄者危ない!!」


2号は1号を押し飛ばした。


「っ!なにしやがんだよ、2号!・・・って2号!?」


そこには、ズタボロな姿の2号が地面に突っ伏していた。


「一体、何があったって言うんだ・・・まさか!」


「そう、そのまさかよ!私こそが1000年に1度の格闘家!モモコよ!!」


1号の頬から冷や汗が流れた。


「この俺が・・・恐怖している・・・!?」


「人をやめた鬼どもに墓場はいらねぇっ!!太郎神拳奥義 ウスノロ」


「ぐおおおおっ!!」


はたから見れば、たかが一撃のパンチである。しかし、1号を瀕死寸前に追い込んだ・・・。


「これはちょっとまずいかねえ・・・2号、最後の手段だ・・・!」


「仕方ねぇなぁ兄者。」


「「合体変形!!巨大魔人!鬼ツインズ!!」」


「我らの全身全霊の拳、うけてみぃ!!おじ筋拳究極奥義・・・」


「ここで仕留めて見せる!!太郎神拳究極奥義・・・」


「おじおじファイナルタックル!!」


「モモコ、行きまーす!」


その技がぶつかり合った結果、超次元パワーの影響で一気に夜が明ける!!


そして朝・・・


立っていたのはモモコ、そう、おじツインズを打ち倒したのだ。


そうしてモモコは鬼殺しの称号を得て、国民から恐れられる存在となり、迫害されるようになる。


「どうして・・・」


そして伝説は闇に葬られたのであった。


めでたし、めでたし!

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