傘頭山(6)
外に出ると真っ暗闇だった。夜風に当たると夏なのに涼しい気がした。頭傘山までは歩いて20分ほどで、それほど遠いわけではない。ただ、山道なので坂がつらい。時間も時間なので歩いてる人もいない。頭傘山に来るまでに車一台とすれ違っただけで人の気配がないのも不気味で怖い。頭傘山には山奥に人気のない神社がある。噂が真実ならそこがそのスポットだと思っていた。ただ,しばらく探してもそれっぽいのはなく、その日はあきらめた。
次の日、僕たちは男三人でボウリングに来ていた。早々に拓真が戦線離脱、優和との一騎打ちになっていた。5ゲーム行い合計スコアは優和と同じ、拓真とはダブルスコアだった。
「お前ら、うますぎなんだよ」
「いやいや、お前こそ、1ピンずつ倒すのうますぎ。ってか、祐介、また行くぞ、今度こそ決着つけてやるから」
「はいはい」
そのまま三人で食事を済まし午後からは映画を見た。映画を見た後、僕は優和から頭傘山の噂について詳しく知ろうと思った。けど優和は詳しく知っていたわけではなく、頭傘山のどこに行けばいいかわかんなかった。その日の夜、もう一度あそこに行こうと思った。




