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僕はただ、君の隣にいたい  作者: 小村日向
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傘頭山(5)

家に帰ると、珍しく母親がいた。交通事故で父親を亡くしてから一人で僕を育ててくれた。経済的に恵まれないうちは、母親が朝から夜まで仕事に行っている。7年前の交通事故、母親は家族の中で唯一軽傷だった。僕は全身を強打し肝臓も失った。父親は即死、3つ離れた妹も病院に運ばれる頃にはもうなくなっていた。

僕は生きる希望を失っていた。不思議なことに僕と母親は生き残った。僕はシートベルトをしてなかったのに。助手席側に座っていたからだろうか。そして追突してきた車の運転手も亡くなった。恨みもない。体もいつもみたいに動かせない。、毎日が退屈だった。そんなある日、僕に声をかけてくれた人がいた。sれが天野渚だった。彼女は僕より2歳年上とは思えない天真爛漫具合でお互いすぐに仲良くなった。彼女は生まれつきの病気でずっと病院にいることも分かった。しばらくして病院の先生が渚と同じ病室にしてくれた。そして1か月後、渚がいなくなった。そしてその1週間後、僕の臓器提供者が見つかり、手術、リハビリを経て退院した。

 

 「なんで母さん居るの。」

 「いちゃいけないわけ?仕事が早く終わったから夕飯の準備してるの」 

 「ありがとう」

それだけ言って僕はす自分の部屋に行った。今日はとても緊張している。今日死ぬかもしれない。もし頭傘山の噂が本当だったら、渚に会える。

 今日の夕食はなかなか喉に通らなかった。夕食後は適当に時間をつぶし、母親が寝るのを待った。

最後にこれだけは言っておこうと思い、すやすや寝ている母親にありがとうとだけ小声で言って家を出ていった。

 

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