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僕はただ、君の隣にいたい  作者: 小村日向
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傘頭山(2)

 夏休みまであと一週間を切った水曜日の放課後、僕たちは肝試しについて話していた。拓真と優和はそれぞれテニス部、バトミントン部に所属している。今日はたまたまどちらも休みで、かつ、高橋結弦が所属しているソフトテニス部は今日も活動中、これで拓真が連れ去られることもない。 

 「いつにする、俺、バトミントンの大会で七月いっぱいはパス。」

 「俺はいつでも」「僕もいつでもいい」

結局、優和の都合のいい八月一日になった。学校集合で夜十時からやることになった。

それからは、拓真の永遠に感じる彼女自慢に付き合わされ、僕も優和も拓真の言葉を右から左にひたすら流していった。拓真の話が尽きる前に家に着き、僕は解放された。

 翌日、優和は夏の大会のメンバーに選ばれ、七月いっぱいまでガッツリ部活に熱中することになった。拓真も拓真で彼女とひたすらイチャイチャし、一人の時間が多くなった。拓真のうざいほどの彼女自慢がしばらく聞けないと思うと意外と寂しい。そんなこんなでもう終業式になった。二人と肝試し前に最後に一緒に下校することができた。相変わらず、拓真の彼女自慢は止まらないが、優和が拓真の話に割り込んで頭傘山の噂を聞かされた。

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