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僕はただ、君の隣にいたい  作者: 小村日向
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傘頭山(1)

 なんでこんなに夏って暑いんだよ、僕に聞かれても何も解決しない質問をしてくる暑苦しいやつ、小松拓真。彼は高校で同じクラスに所属している。小森総合病院を退院してからもう7年がたっていて僕は高校2年生になっていた。

あと2週間で夏休みになる高校の放課後はもう、それの話題が飛び交っていた。それはもちろん僕たちも例外ではなく…

「今年は三人で肝試ししないか、拓真もこれで涼しくなれるぞ」僕たちと同じクラスの高橋優和がそう提案した。僕たちは基本三人でいた。拓真とは中学の時から、優和とは高校の時から、それぞれ仲良くしている。「俺、賛成。どこでやる」

「傘頭山とかどう」

「いいじゃん」

「祐介もいいよな、さっきから何も言わないけど」

「全然いいよ」

「いつ行こうか」

まだ夏休みにも入っていないのに、優和はもうそこまで予定を立てようとしている。そういう男だ。

「まあまだ夏休みまで時間あるし、まだ決めなくていいだろ。じゃあ俺予定あるから」そう言って拓真は校門のほうへ走っていった。多分だけど彼女の木村きらりを迎えに行ったんだと思う。残された僕たちは、拓真にばれないように後をつけ、拓真と高橋結弦が合流するのを目撃した。そのままあれらは恋人つなぎをしながら歩いている。二人以外にも人はいるのによくできるな、と思いつつ優和と一緒に二人を尾行しようとした。校門から三百メートルしたところで突然

「こそこそ何してるの、二人とも」クラスメイトの井上真央に大きな声で声をかけられた。気づかれたらまずいと思い、優和と二人で一生懸命に静かにしろとジェスチャーを送る。気になって拓真のほうを見てみると、相変わらず二人はラブラブしていた。急いで井上真央に事情を話し、結局三人で尾行することになった。

「よくこんな人前でラブラブできるわよね、私だったら無理」

「ほんとそうだよね、二人とも脳みそおかしいと思う」

「優和君は」

「え、俺は別に…」 

「優和君ってさ、好きなことかいるの?」

そのあと優和がひたすらもじもじし続け、三人の会話に夢中になってしまい。拓真と高橋結弦を見失ってしまった。

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