サイコパス召喚!
ーー2056年ーー
世界は、戦争を巻き起こした。
だが、日本は勝ったも同然だった。
20歳を超えている男性達が軍兵となり、戦争へと向かった。
日本は圧倒的な強さを見せた。
私は美薔薇咲。21歳。
普通の一般人だ。
髪は少し暗めの赤、ロングヘア。
紫の目をしている。
戦争は………あまり好きではない。
戦争中の暮らしは流石にキツいしな、、
「ニャーン」
アメリカンショートヘアの猫が鳴く。
………なぜ、人間の勝手な争いで動物、生き物などが死ぬのだろうか。
私は動物が好きだ。両親は事故で幼い頃に死んだ。
………何故か私は両親の記憶が無い。
いや、6年前、15歳以上の時の記憶しかない。
いつの間にか施設にいたのだ。
病院に行っても「大丈夫だよ」としか言われない。
だけど、何故か一つだけ…………この薔薇のブローチだ。
これは両親の形見。それだけは覚えている。
そして一昨年猫を飼い、その猫が私の癒しだった。
……………戦争なんて、、
その時、とても大きな音と光に包まれた。
その0.1秒で私は確信したのだ。
「あ、死ぬ。」
とても熱く、痛い。そしてとても頭が痛い。猛烈な頭痛、熱さ、痛さに襲われた。
目を開けると、綺麗な雲が浮かんでいた。
…………死んでない?
それとも天国かなんかか?
いや、私は地獄だろうな
そんな事を考え、起き上がってみると目の前に1つの影が見えた。
「………だれ?」
「あ、起きた」
白く、長い髪の少女。
黄色い瞳がこちらを見つめてくる。
左の頬には、ガーゼが貼られている。
怪我をしているのだろうか。
周りを見渡してみると、真っ白だった。
白い空間だ。
「貴方は、美薔薇咲さん、、で合ってますかね?」
「…………ああ」
「私の名前は、シロ・ミークイン、18歳です。」
私が貴方を呼んだの。」
「………は?どゆこと?」
「ここは、貴方達の世界で言う異世界。
貴方は所謂転生、ってやつをしたの。」
いやいや、、転生とか、、
なんかのドッキリ?
随分手込んでるじゃん、やるなぁ、、
でも戦争中で咳打たれたはずじゃんか、、と、不安げな顔をしていると
「ほんと。」
と心の中を察しているような発言をした。
シロ・ミークインはほんの少しだけ微笑んだ。
「………それ、マ?」
「ええ。」
シロ・ミークイン、シロはそう言いまた少しだけ微笑む。
「こちらへ。」
手を繋がれ、シロの行く方へと行った。
いつの間にか、白い空間から出ていた。
そして辺りを見渡すと、そこは砂漠だった。