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プロローグ

どうも、新作です。

イメージとしては、ド○ゴンドライブという作品をですね……もし、知っているなら警備員と友達!!

初めてのSF作品なので、自分でもどうなるかはわかりませんが。自分なりに、精一杯書いていこうと思います。

 

どうか、よろしくお願いします!! では、まずはプロローグからどうぞ!!

「僕は、リア充になる!!! そのために、ゲームをやめるぞ!!」


 彼の名は、伊達だて遊李ゆうり。どこにでもいる中学三年生だ。ゲームが大好きで、ゲームのために生きている。

 本当にどこにでもいるゲーム好きの中学生。

 小さい頃からゲームばかりをしていたため、目を悪くしておりメガネを着用している。黒髪の単発で、目つきは意外と鋭く、身長は百六十七センチメートル、体重は五十八キロだ。

 当然彼女はいない。ただし、同じくゲーム好きな男友達は多いのだ。


 今日も、友達の家に集まりゲーム三昧! と思っていたところ遊李はいきなり立ち上がり四人の視線が集まる中宣言したのだ。

 自分はリア充になると。

 その宣言に、しばらくの静寂が包まれ、ようやく言葉を搾り出したのは、遊李とは一番付き合いが長い幼馴染の鈴元すずもと健司けんじだった。


 同じくゲームを昔からやり過ぎたのもあるが、アニメや漫画などもかなり見ているため遊李よりも目が悪い。レンズの厚さがそれを物語っている。

 天然パーマで、少し小太り。

 が、遊李よりも少し身長は高く百七十センチメートルである。


「遊李。何を言い出すんだ? 何かのアニメの影響か?」

「ああなるほど! 俺は人間をー! みたいな?」

「なーんだそうなのか! びっくりさせるなよ!! ほら! そんなところで突っ立っていないで、ゲームの続きやろうぜ!!」


 健司の言葉に、続き他の者達も発言するが、それでも遊李は座ろうとしない。

 再び静寂に包まれた中、遊李は語る。


「僕は、マジでリア充になる。そのために【アームズ・ワールド】のデータだって消す!!」

「なっ!? しょ、正気か遊李!!」

「そ、そうだぞ! あれだけやりこんでいたデータを!?」

「限定武装だってあるんだよ!?」


 彼らが言うアームズ・ワールドとは、一年半前に突如として発表されたVRアーケードゲーム。様々な武装を自分好みに組み合わせ、仮想世界で戦うアーケードゲーム。

 対人戦はもちろんのこと、普通にエネミー戦もある。

 登録は無料で、プレイヤー全てにアームズ・ワールドのデータを保存するデータスティックととあるものがおまけとして配布される。

 

 毎日朝、昼、晩の三回。

 ゲームで重要となる【アームズ・ポイント】が自動的にデータスティックに配布される。アームズ・ポイントとはゲームに必要な武装を手に入れるためのガチャを引くために必要なもの。

 武装は、頭から体、腕、足、腰などさまざまな部分にある。

 エネミー戦でも、ポイントや武装は手に入るがやはりガチャから手に入れられる武装とは性能の差がある。とはいえ、元が対人戦を主要としているゲームなので、あまり対人戦が苦手な者達は、地道にエネミー戦でポイントを溜めている。


 そして、限定武装だが……それは、大会などで上位三位に配られる武装。特に、遊李は第一回東京大会の優勝者であり、優勝者にはより性能のいい武装が贈呈されるのだ。

 それを手に入れた時の喜びと笑顔を男達は今でも忘れられない。

 アームズ・ワールドが稼動した時から、ずっとやりこんでいた。そして、初めての大会で、初めての優勝。だからこそ、必死になる。

 

「は、早まるな!! 考え直すんだ! そもそもデータを消さなくてもリア充にはなれるだろ?」

「そ、そうだよ! 人間関係は何度でもやり直せるけど。そのデータは、武装は一度消したらもう戻ってこないんだよ!?」

 

 そう、一度消してしまうと戻すことは不可能。

 他のガチャから出てくる武装ならば、ポイントを課金することで増やし何度でも引き、揃えることができる。

 しかし、大会限定の武装は一度消してしまえば……もう手に入らない。ゲーマーである彼らはそれを誰よりも理解しているからこそ、必死なのだ。

 だが。


「それも重々承知だ。そのうえで、僕は……データを消す」


 もはや、遊李の決意は変わらないのか? どうしたらいいんだ、と思っている中さっきから黙っていた健司が口を開く。


「ひとつ聞きたい。どうして、突然リア充になりたいなんて思ったんだ?」

「……ふと、将来のことを考えてしまったんだ。ほら、俺達中学三年生だろ? そろそろ受験じゃないか。そこで、僕はこのままゲームばかりをやっていて良いんだろうか? って」

「そりゃ俺達も何度か考えたことはある。でも、結局俺達はゲームが大好きなんだ!」

「そ、それにほら! ゲームを続けていたってリア充にはなれるよ!」

「ああ、確かにゲームを続けていてもリア充にはなれるかもしれない。……でも、僕の考えは変わらない。僕は、どうしてもあっち側の世界に行きたいんだ!! 友達同士で、おしゃれな服を選んで、買って、着て……男同士じゃなくて女子ともおしゃべりしたい!!」


 それは、健司達も思っている。

 自分達は、いつも男同士で集まりゲームばかりをして、二次元の話しかしていない。クラスメイトの女子達からも、少し避けられているような目で見られている。

 

「考えは、変わらないの? 遊李」

「変わらない。僕は、高校生になり、新たな人生を送るって決めたんだ!!」


 もはや、遊李を止める者はいないのか……そう諦めかけていた中、健司だけは。


「遊李。断言してやるぞ」

「ん? なにを?」

「お前は……絶対、こっち側に戻ってくる。お前はゲームを捨てられない」

次回は今日中に投稿する予定です。

しばらくお待ちを……。

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