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クズ、舞い降りる

少女はあっせていた

理由は簡単だ。落とし物を探しているからである

どうやら大事なものを無くしてしまったようで、いかにも顔面蒼白といった感じだ。元から白い顔であるために、まるで毒でも食べたのではあるまいかという顔をしている。美形だから無表情だとさながら日本人形を彷彿させる。

あの髪のびそうなやつ。

そんなことはいい、何故ここまでに彼女は落し物に拘っているであろうか?


その近くで、もう一組、何かを探しているところがあった

「何?またイジメ?」

「そうですね…ハハハ…」

そんな話をなぜ下駄箱の前でやっているんだろう…

一人はなよっとしたメガネの子、もう一人は眠そうな顔をしていて、なんだろう…見ているだけでイラッとくるといえば一番しっくりくる顔立ちをしている

「上履きこれじゃね?うっわ、画鋲入ってる」

「あっありがとうございます。でも慣れてますから」

もう一度言うが、下駄箱の前で、さらに付け加えると朝の時間である。壮絶すぎる話をしているなぁ

しかし、驚くのはイジメを聞いている男のほうである。全く可哀想とか、そういう風をみせず、ただただ淡々と聞いているその姿はある種の滑稽さのようなものを醸し出している

「じゃあ、クラスで!」

助ける様子なんてさらさら無いっといった感じでさっさとその場を去って行ってしまった。何アレコワイ


「ちょっと透!助けるとかそういうことしないの?」

違う下駄箱から出てきた可愛らしい女の子が言った

そう、そうだよね!やっぱりあの人おかしいよね?危ねぇ、余りにたんたんとやるもんだからこっちがおかしいのかと思うところだった…

「助けたところで状況が何か変わるわけじゃないじゃん?というかむしろ心配されるのが屈辱だ!っとか言うかもしれないし。だからね、適当に言っとくぐらいでいいと思うんだよ」

「うわぁ…出た必殺クズ節!相変わらず歪みない!」

女の子はゴミをみるような目をしていた

「しかし誰があんなことするのかねぇ?」

「お前なら分かるだろ?」

「誰かなんて容易く」

「いや、でも多すぎてやる気が出ないのよね」

「それは、お前のこと偽善者と呼ばざるを得ないんだけれども」

「面倒くさがりとクズじゃ悪のベクトルが違うよ」

「えぇ…その理屈おかしくない?結局のところ助けようとしてない訳だし」

そんな話をしながら二人は教室に向かった

結局いじめられっ子を置いてっている

…なんだこいつら


誰だ!ここにあった本売ったやつ!

「センセェ〜それ透くんだと思いま〜す」

帰りのHRの出来事である

「…は?」

透は全く意味が分からないといった風に振る舞う

「六時頃にぃ、透君がこれ600円くらいで売れるぞ!いける!って言ってたの見ましたぁ」

「透、本当なのか?」

先生は不思議そうな目で透という男に確認する

不思議そうな顔の理由はこの透という男が、いつも成績上位者の優等生だからだ

透は舌打ちを聞こえないようにした後、

「三島さんが僕のことを嫌いだということは分かりますが、それでそういうことをいうのは…ちょっと」

ニヤニヤしていた金髪の女子のグループが、えっ?という驚きの顔に変わった

「三島、今のどういうことだ?」

「は?意味わかんないし!本当にみたんだよ!」

「というより僕は五時半にはもう生田さんらと一緒に部活を終えて帰っていましたから」

「なんなら確認してもらっても良いですよ?」

「というか」

「三島さん達がやったんじゃないですか?」

三島という女の顔がさらに鬼みたいになっている

「三島、先生な、正直に言って貰えば古書だし別に良いんだがな、こういう人になすりつける行為は最低だと思っている」

「いや!違うし!むしろ何で私達なんだよ」

「いや、だって閉門ギリギリの時間に何故三島さん達は学校にいたんですか?部活もやっていないのに」

教室は、その一言でザワザワし始めた

パンッ!と先生はてを叩いて

「もうこの話は終わりだ!それと三島、後で職員室に来いよ」


その後の教室の雰囲気は当然のことながら最悪であり、三島とかいう女はこれまた金髪の女子に

「みしティンかわいそうだよ!」

とか言って励まされている

当然その女達は事の発端を睨みつけるわけだが、透は全くもって今の事件が無かったかのように友達と話をしている

「お前最高だよ!あいつら前から口を開けばクソみたいな話しかしないから嫌われてたじゃん、スカッとしたよ」

「そいつはどうも。いやー、楽しかった」

「ちなみに本当は誰がとったんだろうな?」

「え?俺だよ。売ったりなんてしてないけど」

「お前かよ!なんで⁈」

「まあいろいろと」

「いやーでもスッキリしたよ」

その友達は大きく伸びをした

「悪りぃ、ちょっと話してくる」

そんなことを言うと、彼は教室の隅で本を読んでいる男のところへ向かった

その男は何故か笑いを隠すかのように本で顔を隠し、肩を震わせていた

「ねぇ、放課後一の六に白木来てね」

唐突にそんなことを言ったのだった

驚いた顔をしている白木というメガネの男を横目に、彼は友達のところにもどるのだった

ちなみに透はその後、三島の囲いにいろいろ言われたあげく、胸ぐらを掴まれていたわけだが、そのタイミングで先生が戻ってきて事なきを得ていた

三島のグループはさらに職員室にいく人が増えていた

「可哀想に、僕のせいでこんなことになってしまって申し訳ないなぁ…」

と半笑いで言っていたシーンは、彼の性格の悪さが顕著に出ていた。

しかし、先生が丁度来た時にたまたまということがあるのだろうか?学校のカーストの中で最高位とも言える人と話していて、何故か水飲んでくるなんて言った後、絡まれているのだ。もしかしたら時間をはかっていた…考えすぎなのだろうか?

だが、職員室から帰ってきた彼らに

「例え僕が嫌いでも、こんな事はもうしないでね」

と追い打ちをかけた彼ならやりかねない


放課後。

一年六組には違うクラスにいる子、というより朝下駄箱で透話していた女の子と透、そしてメガネの朝イジメを受けていた白木がいた

「えっとねぇ、お前を陰湿にいじめていた集団が分かったぞ」

「えっ!どうして?」

「お前あいつらがキョドッてるのに笑いを堪えていたからちゃんときいてないんだよ」

「バレてたのか」

「まね、俺はお前にいろいろ悪口を言ってたグループの三つのうちのどれかがやっていると思っていたんだけど、どいつもウェーイ系のやつらで嫌いだったから懲らしめようと思ったのが事の発端だよ」

「それで、こいつが昨日こんな事できるの夜遅くにやらなくちゃバレるんだし、公然とやることを恐れているやつなんて大したことない性格悪いやつらだから、見張ってると絶対にそういうことをやらない。だったら本でも盗んだことにするかってなってね」

「ナルホド、ということは三島達だったのか」

「まぁ、今回のでバレてると思うだろうから流石にやらなくなるようになるだろうけどね、」

そんなことを言いながら彼は机に腰掛けた

「どうする?今回のでスッキリしたからやり返さないでいい?この件」

「大丈夫、でも少し聞いていい?なんで俺なんかを助けてくれたの?嫌いっていう理由で動くようなたまではないだろうに」

「さりげなく酷いな!まあ、それなんだけど…理解出来ないだろうけど、無理やり理解しろよ」

透は女の子の肩を叩き、言った

「コイツ、志乃芽は人の心が読めるんだよ」

「はぁ?」

「いや、お前俺がおかしいと思っているだろ」

「まぁ…」

「白木、お前その感じを学校でだせば絶対に舐められないと思うんだが、まあいい、その気持ちは分かるよ、そりゃね」

「僕は至って現実主義的だから」

「そういや理科だとお前いっつもトップだったし、そういうことなのか」

「白木君、信じられないだろうけど私半径30cmくらいの人の心が自動的に読めちゃうの…」

「そっそっうなんですか!」

「俺との対応と違うじゃねぇか」

「少し女性恐怖症で…」

「いや…まぁいいや、コレは本当なんだよ、でね。お前は唯一、コイツが心を読めない人なの」

「それって、凄く辛くないですか?」

「なんで俺の顔見て話してくんだよ!めをみることすらままならないなら少しじゃないでしょ!」

「まあね〜結構辛いよ、未だに大人しく振舞わないと怖くてしかたないもの」

「え?でも何で透くんは大丈夫なんですか?」

「おい、コレはどっちが解答したほうがいいんだ、視線で分からないとかイライラするんだけど」

「志乃芽さんで!」

「えっとね…考えていることが黒すぎて多分脳が勝手に情報をいれようとするんだけど、一年くらいで脳が自動的にいれるのをシャットアウトしたっぽい」

「あぁ…」

「え?何。その可哀想なやつを見る目つきは?腹立つんだけど!」

「でもね、君はそういうのではなくて本当に全く入ってこないの、元からシャットアウトしてるっていうのかな、まぁうん、説明すんの面倒くさいからこんなものでいいかな?」

「何となく分かりました」

「まあ、純粋にお前に興味があるんだよ」

「僕なんかに興味が…なんか嬉しいですね…」

急にどさっと言った音がした

「志乃芽さん!どうしたんですか?」

「こいつ面倒くさいこと、さっきの場合説明だな。それがあるとつかれて眠りについちゃうんだよ」

「何なんですか…それは」

「とりあえず帰るとするか〜」

「慣れたご様子ですね。頻繁にあるんですか…」

「まぁな、あと敬語じゃなくてもいいぜ、同学年なんだしさ」

「いやいや僕なんかが」

「いいよ、後透でいいし。後、僕なんかがって言うけど、お前みたいにずっと理科を100点とっているとか、そういうやつ何かを極めてるやつを俺は尊敬しているからな、それにそういう物って実際に使うときがあるんじゃないかと俺は思っているぜ?」

白木はその話で泣きそうになっていた

有難うございます…とか細い声で言った

「いや!やめて!俺が恥ずかしくなるし!というか気持ち悪い!こんな話で泣くな!」

「いや!ありがどうごじゃいまず!」

「まじで泣くなよ!俺すげぇくさいセリフ言ったみたいになってんじゃん!おれが嫌いなSNSでポエムあげるようなバカと同列になってるよ!」

「いや、僕は今日という日を忘れません!ありがとう!透…くん!」

「ウゼェよ!お前こんなんだっけ?やめてよ、今死にたいんだけど…

というかまだ透くんじゃねぇか!」

そんな話をしながら眠そうな志乃芽をむりやり連れて、外に出て行った


学校から出てすぐのところに美人なお姉さんが何やら探しているのを透は見つけた

透と志乃芽は当然スルーすることにした、面倒くさそうなことには関わらないスタイルだからだ

しかし、今回は違った

「あの、どうされましたか?」

白木がいたからだ

「えっとね…ペンダントを探しているの」

「俺ら帰るからね、また明日〜」

「そうですか…なら僕たちで探します!」

「僕たちって俺らもかよ…」

「ありがとう!」

透はイラッとした顔を白木に向けてこっそり

「ストレートに死ね」

と言った


意外と五分くらいで透がペンダントを見つけた

透は、なんだかとても驚いたような顔をしていたのであるが、とりあえず早く帰りたかったのか

「有りました。ホイ、白木渡して」

「本当にどうお礼してよいやら…ありがとうございます!」

なんてお姉さんは言ってたのまでは覚えている

突然、ペンダントが白木に渡した途端光りだしたのであった

「そんなことって…やばい!早く私に渡して!」

とお姉さんが焦って言っていたがもう遅かった

遅かった

というより、なにか運命だったのだろうか

宿命だったのだろうか

名探偵が事件を引き寄せるのと同じように

たまたまこのお姉さんだったのも偶然だとは思えない

さっき透が起こしたように必然的なものだったのかもしれないのだ


透が目を開けたときには

別世界にいたということは必然だったのかもしれない


お姉さんを含めた四人は魔法の世界にやってきたのであった

透と志乃芽は全くの未知の世界でありながら一瞬でこれは魔法の国だ、と認知した

だって、余りにも非現実的で、絵本にあるかのような世界だったから


「どういうことなの…」

三人は揃った声で言った

白木はちなみに言うと気絶していた


これは、魔法の使えない地球人の透が弱小国を作戦、および地球の知識で勝利にみちびく、そんな話である


実は魔法が使えて無双を夢想していた方、申し訳ございません

それでも生暖かい目で見て頂けると幸いです


少女はあっせていた

理由は簡単だ。落とし物を探しているからである

どうやら大事なものを無くしてしまったようで、いかにも顔面蒼白といった感じだ。元から白い顔であるために、まるで毒でも食べたのではあるまいかという顔をしている。美形だから無表情だとさながら日本人形を彷彿させる。

あの髪のびそうなやつ。

そんなことはいい、何故ここまでに彼女は落し物に拘っているであろうか?


その近くで、もう一組、何かを探しているところがあった

「何?またイジメ?」

「そうですね…ハハハ…」

そんな話をなぜ下駄箱の前でやっているんだろう…

一人はなよっとしたメガネの子、もう一人は眠そうな顔をしていて、なんだろう…見ているだけでイラッとくるといえば一番しっくりくる顔立ちをしている

「上履きこれじゃね?うっわ、画鋲入ってる」

「あっありがとうございます。でも慣れてますから」

もう一度言うが、下駄箱の前で、さらに付け加えると朝の時間である。壮絶すぎる話をしているなぁ

しかし、驚くのはイジメを聞いている男のほうである。全く可哀想とか、そういう風をみせず、ただただ淡々と聞いているその姿はある種の滑稽さのようなものを醸し出している

「じゃあ、クラスで!」

助ける様子なんてさらさら無いっといった感じでさっさとその場を去って行ってしまった。何アレコワイ


「ちょっと透!助けるとかそういうことしないの?」

違う下駄箱から出てきた可愛らしい女の子が言った

そう、そうだよね!やっぱりあの人おかしいよね?危ねぇ、余りにたんたんとやるもんだからこっちがおかしいのかと思うところだった…

「助けたところで状況が何か変わるわけじゃないじゃん?というかむしろ心配されるのが屈辱だ!っとか言うかもしれないし。だからね、適当に言っとくぐらいでいいと思うんだよ」

「うわぁ…出た必殺クズ節!相変わらず歪みない!」

女の子はゴミをみるような目をしていた

「しかし誰があんなことするのかねぇ?」

「お前なら分かるだろ?」

「誰かなんて容易く」

「いや、でも多すぎてやる気が出ないのよね」

「それは、お前のこと偽善者と呼ばざるを得ないんだけれども」

「面倒くさがりとクズじゃ悪のベクトルが違うよ」

「えぇ…その理屈おかしくない?結局のところ助けようとしてない訳だし」

そんな話をしながら二人は教室に向かった

結局いじめられっ子を置いてっている

…なんだこいつら


誰だ!ここにあった本売ったやつ!

「センセェ〜それ透くんだと思いま〜す」

帰りのHRの出来事である

「…は?」

透は全く意味が分からないといった風に振る舞う

「六時頃にぃ、透君がこれ600円くらいで売れるぞ!いける!って言ってたの見ましたぁ」

「透、本当なのか?」

先生は不思議そうな目で透という男に確認する

不思議そうな顔の理由はこの透という男が、いつも成績上位者の優等生だからだ

透は舌打ちを聞こえないようにした後、

「三島さんが僕のことを嫌いだということは分かりますが、それでそういうことをいうのは…ちょっと」

ニヤニヤしていた金髪の女子のグループが、えっ?という驚きの顔に変わった

「三島、今のどういうことだ?」

「は?意味わかんないし!本当にみたんだよ!」

「というより僕は五時半にはもう生田さんらと一緒に部活を終えて帰っていましたから」

「なんなら確認してもらっても良いですよ?」

「というか」

「三島さん達がやったんじゃないですか?」

三島という女の顔がさらに鬼みたいになっている

「三島、先生な、正直に言って貰えば古書だし別に良いんだがな、こういう人になすりつける行為は最低だと思っている」

「いや!違うし!むしろ何で私達なんだよ」

「いや、だって閉門ギリギリの時間に何故三島さん達は学校にいたんですか?部活もやっていないのに」

教室は、その一言でザワザワし始めた

パンッ!と先生はてを叩いて

「もうこの話は終わりだ!それと三島、後で職員室に来いよ」


その後の教室の雰囲気は当然のことながら最悪であり、三島とかいう女はこれまた金髪の女子に

「みしティンかわいそうだよ!」

とか言って励まされている

当然その女達は事の発端を睨みつけるわけだが、透は全くもって今の事件が無かったかのように友達と話をしている

「お前最高だよ!あいつら前から口を開けばクソみたいな話しかしないから嫌われてたじゃん、スカッとしたよ」

「そいつはどうも。いやー、楽しかった」

「ちなみに本当は誰がとったんだろうな?」

「え?俺だよ。売ったりなんてしてないけど」

「お前かよ!なんで⁈」

「まあいろいろと」

「いやーでもスッキリしたよ」

その友達は大きく伸びをした

「悪りぃ、ちょっと話してくる」

そんなことを言うと、彼は教室の隅で本を読んでいる男のところへ向かった

その男は何故か笑いを隠すかのように本で顔を隠し、肩を震わせていた

「ねぇ、放課後一の六に白木来てね」

唐突にそんなことを言ったのだった

驚いた顔をしている白木というメガネの男を横目に、彼は友達のところにもどるのだった

ちなみに透はその後、三島の囲いにいろいろ言われたあげく、胸ぐらを掴まれていたわけだが、そのタイミングで先生が戻ってきて事なきを得ていた

三島のグループはさらに職員室にいく人が増えていた

「可哀想に、僕のせいでこんなことになってしまって申し訳ないなぁ…」

と半笑いで言っていたシーンは、彼の性格の悪さが顕著に出ていた。

しかし、先生が丁度来た時にたまたまということがあるのだろうか?学校のカーストの中で最高位とも言える人と話していて、何故か水飲んでくるなんて言った後、絡まれているのだ。もしかしたら時間をはかっていた…考えすぎなのだろうか?

だが、職員室から帰ってきた彼らに

「例え僕が嫌いでも、こんな事はもうしないでね」

と追い打ちをかけた彼ならやりかねない


放課後。

一年六組には違うクラスにいる子、というより朝下駄箱で透話していた女の子と透、そしてメガネの朝イジメを受けていた白木がいた

「えっとねぇ、お前を陰湿にいじめていた集団が分かったぞ」

「えっ!どうして?」

「お前あいつらがキョドッてるのに笑いを堪えていたからちゃんときいてないんだよ」

「バレてたのか」

「まね、俺はお前にいろいろ悪口を言ってたグループの三つのうちのどれかがやっていると思っていたんだけど、どいつもウェーイ系のやつらで嫌いだったから懲らしめようと思ったのが事の発端だよ」

「それで、こいつが昨日こんな事できるの夜遅くにやらなくちゃバレるんだし、公然とやることを恐れているやつなんて大したことない性格悪いやつらだから、見張ってると絶対にそういうことをやらない。だったら本でも盗んだことにするかってなってね」

「ナルホド、ということは三島達だったのか」

「まぁ、今回のでバレてると思うだろうから流石にやらなくなるようになるだろうけどね、」

そんなことを言いながら彼は机に腰掛けた

「どうする?今回のでスッキリしたからやり返さないでいい?この件」

「大丈夫、でも少し聞いていい?なんで俺なんかを助けてくれたの?嫌いっていう理由で動くようなたまではないだろうに」

「さりげなく酷いな!まあ、それなんだけど…理解出来ないだろうけど、無理やり理解しろよ」

透は女の子の肩を叩き、言った

「コイツ、志乃芽は人の心が読めるんだよ」

「はぁ?」

「いや、お前俺がおかしいと思っているだろ」

「まぁ…」

「白木、お前その感じを学校でだせば絶対に舐められないと思うんだが、まあいい、その気持ちは分かるよ、そりゃね」

「僕は至って現実主義的だから」

「そういや理科だとお前いっつもトップだったし、そういうことなのか」

「白木君、信じられないだろうけど私半径30cmくらいの人の心が自動的に読めちゃうの…」

「そっそっうなんですか!」

「俺との対応と違うじゃねぇか」

「少し女性恐怖症で…」

「いや…まぁいいや、コレは本当なんだよ、でね。お前は唯一、コイツが心を読めない人なの」

「それって、凄く辛くないですか?」

「なんで俺の顔見て話してくんだよ!めをみることすらままならないなら少しじゃないでしょ!」

「まあね〜結構辛いよ、未だに大人しく振舞わないと怖くてしかたないもの」

「え?でも何で透くんは大丈夫なんですか?」

「おい、コレはどっちが解答したほうがいいんだ、視線で分からないとかイライラするんだけど」

「志乃芽さんで!」

「えっとね…考えていることが黒すぎて多分脳が勝手に情報をいれようとするんだけど、一年くらいで脳が自動的にいれるのをシャットアウトしたっぽい」

「あぁ…」

「え?何。その可哀想なやつを見る目つきは?腹立つんだけど!」

「でもね、君はそういうのではなくて本当に全く入ってこないの、元からシャットアウトしてるっていうのかな、まぁうん、説明すんの面倒くさいからこんなものでいいかな?」

「何となく分かりました」

「まあ、純粋にお前に興味があるんだよ」

「僕なんかに興味が…なんか嬉しいですね…」

急にどさっと言った音がした

「志乃芽さん!どうしたんですか?」

「こいつ面倒くさいこと、さっきの場合説明だな。それがあるとつかれて眠りについちゃうんだよ」

「何なんですか…それは」

「とりあえず帰るとするか〜」

「慣れたご様子ですね。頻繁にあるんですか…」

「まぁな、あと敬語じゃなくてもいいぜ、同学年なんだしさ」

「いやいや僕なんかが」

「いいよ、後透でいいし。後、僕なんかがって言うけど、お前みたいにずっと理科を100点とっているとか、そういうやつ何かを極めてるやつを俺は尊敬しているからな、それにそういう物って実際に使うときがあるんじゃないかと俺は思っているぜ?」

白木はその話で泣きそうになっていた

有難うございます…とか細い声で言った

「いや!やめて!俺が恥ずかしくなるし!というか気持ち悪い!こんな話で泣くな!」

「いや!ありがどうごじゃいまず!」

「まじで泣くなよ!俺すげぇくさいセリフ言ったみたいになってんじゃん!おれが嫌いなSNSでポエムあげるようなバカと同列になってるよ!」

「いや、僕は今日という日を忘れません!ありがとう!透…くん!」

「ウゼェよ!お前こんなんだっけ?やめてよ、今死にたいんだけど…

というかまだ透くんじゃねぇか!」

そんな話をしながら眠そうな志乃芽をむりやり連れて、外に出て行った


学校から出てすぐのところに美人なお姉さんが何やら探しているのを透は見つけた

透と志乃芽は当然スルーすることにした、面倒くさそうなことには関わらないスタイルだからだ

しかし、今回は違った

「あの、どうされましたか?」

白木がいたからだ

「えっとね…ペンダントを探しているの」

「俺ら帰るからね、また明日〜」

「ハイ!僕たちで探します!」

「ありがとう!」

透はイラッとした顔を白木に向けてこっそり

「ストレートに死ね」

と言った


意外と五分くらいで透がペンダントを見つけた

透は、なんだかとても驚いたような顔をしていたのであるが、とりあえず早く帰りたかったのか

「有りました。ホイ、白木渡して」

「本当にどうお礼してよいやら…ありがとうございます!」

なんてお姉さんは言ってたのまでは覚えている

突然、ペンダントが白木に渡した途端光りだしたのであった

「そんなことって…やばい!早く私に渡して!」

とお姉さんが焦って言っていたがもう遅かった

遅かった

というより、なにか運命だったのだろうか

宿命だったのだろうか

名探偵が事件を引き寄せるのと同じように

たまたまこのお姉さんだったのも偶然だとは思えない

さっき透が起こしたように必然的なものだったのかもしれないのだ


透が目を開けたときには

別世界にいたということは必然だったのかもしれない


お姉さんを含めた四人は魔法の世界にやってきたのであった

透と志乃芽は全くの未知の世界でありながら一瞬でこれは魔法の国だ、と認知した

だって、余りにも非現実的で、絵本にあるかのような世界だったから


「どういうことなの…」

三人は揃った声で言った

白木はちなみに言うと気絶していた


これは、魔法の使えない地球人の透が弱小国を作戦、および地球の知識で勝利にみちびく、そんな話である


あと…あと10ジャンル位ある…

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