7 日本中が驚く真実(下)
――国立学園第二ホール
現在の時刻、九時三十分。現在はとても大切な話しだ。
今までの中で重要なことかもしれない。それに、勉強しか脳がない俺には、知っておかなければいけない。
俺には大切な話なのだ。今までにないことが動き出そうとしている。
現在の日本では教育のことについて、力を入れている関係でこのような法律ができた。
でも、やらなくてもいいじゃないかと思うことはある。
だけど、聞くしかない。現在国を動かす人のやることなのだから。
「それでは、現状でのどのようなことを行うかを話します。それは、耳に着ける携帯端末です。総理が今まで費やして作ってきたものです。どこの会社にも劣らないものです。これを使い、勉強をそのまま脳内へとインポットすることができるのではないかと考えているそうです」
これは意外だった。まさか、携帯端末を作っているとは……。
力を入れているのかと考えてしまう。少し機械音痴の俺にはできるかはわからない。
異例の発表には驚かされた。まさか、あんなものを作っていたとは予想もつかなかった。
それにこんなにも最先端な科学を見せつけられたようにも感じる。
俺がほーるでの話しのことを考えていると、真司が近寄ってきた。
「和孝。意外な結末だったな」
「そうだな。まさか、あんなことがあるのかと思ったよ」
「誰もが予想はしていなかっただろう」
と厳しい顔をした。俺らは渡り廊下を歩いている。
すると、真司が、
「なんかたくらんでいるじゃないか。だって、この学校は国立なのだからな」
「そうかな。俺には層には見えないんだよなぁ」
でも、考えてみれば、どこかがおかしいような。たとえば、ほかの学校だったらやっていないとかありそうな気がする。
あくまでもたとえだけど、みんなに聞いてみた方がいいかもしれない。俺は一人で考えているのだった。
「じゃあ、俺は少し調べてみるよ」
「わかった。頑張れよ、和孝」
「おう」
俺らは渡り廊下を渡り、校舎へとやってきた。現在いるのは二階だ。ここから三階へと登る。
この校舎には普通科と商業科がいるのはわかっていることだ。そして、普通科の階は一階と二階。商業科は三階と四階。
こんなふうに分けられている。だから、俺らは三階へと向かうのだ。
教室に着くと、なんか優梨愛がやってきた。俺は何かと思い、話しかける。
「どうした? なんか用か?」
いきなり少し怒り出した。
「ようがなければ、来ないわよ。本当に鈍感と言うかねぇ」
「別に関係ないだろ。何で怒られなくちゃいけないんだ」
と反論すると、ため息をつかれてから話し始める。
「別にいいだけどさぁ。私ねぇ、和孝が言っていた校舎の学校の校長の娘なの」
俺はこのときも目が飛び出た。
「うぉ――――――――――――」
と言うのと同時に……。
――帰ってこい、俺の目。早く来ないと見えないだろう。
それにしても、驚きだ。誰もが予想もできなかったことだろう。
「それって、マジの話?」
「うん。本当の話」
「じゃあ、なんでここに来たんだ? 向こうでもいいじゃないか」
「だって、こっちじゃないと友達がいないから」
「なるほどそういうことか」
と全く関係ない話をしていると、本題に戻そうと頑張る優梨愛がいた。
「それよりも、情報収集するんでしょ。他校がどうなのか?」
「何で知っているんだ?」
「まあ、耳にしただけだよ。そんなことより、父に聞いたんだけど、そんなことは聞かされていないって」
「じゃあ、やっぱりここだけと言うことか」
「その可能性は高いわね」
と探偵のように考えている。
「でも、まあ、そんなことが分かったわけだし。ありがとうな、優梨愛」
「……」
優梨愛は黙り込んで、顔を赤くした。
なぜかはいまいちわからないが、それでも、情報を手に入れることができたことはよかった。
今後は明かせるだろう。この学園がたくらむこと。
そして、日本政府が何をしようと考えているのか。
少し推理小説ぽくなったけど、別にそんな気はないのだ。
少しずつ明らかになっていくだろう。すべての真実と、今までのことなどが……。




