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無関心な恋愛ライフ  作者: 航作裕人
第五章 麻衣と姉妹
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4 華音に手を焼く和孝

 翌日のこと。昨日のことを実行しようとして、俺のおこしにきたみたい。廊下から足音が聞こえてきて、俺の部屋の前で止まる。

 静かにドアを開けると、俺のベットに近づく。でも、俺は寝たふり。

 そして、俺の体を揺さぶり、


「起きてよ。朝だよ」


 まさか、朝からいろいろとしてくるとは思いもしなかった。

 今までで大胆な行動。絶対に起こしに来ない奴が来るのだから、大参事。こいつが好きなことは、家の中にはまだ、回っていない。でも、いつ回るかわからない。

 この作戦は、水奈も参戦してくる可能性が高い。どうしようもない状況。

 でも、相手がやるきなら、こっちだって。俺は、少しムキになった。

 


 学校へと行くとき、なんか自転車を降りていこうよ的なアピールをしてくる。相手は、本気だ。いつから好きだったかは、知っている。

 それは、あった時に一目ぼれをしたという顔をしていた。

 教室へとつくと、俺は真司の所に行く。


「おはよう。なんか、いつもの和孝と違う感じがする。どうした?」

「それはなぁ、華音に告られたんだよ」


 真司は驚きを隠せないようだ。


「マジで、やっと告ったか」


 やはり、こいつは知っていた。俺の分析だと、こいつは最初から知っていた。そして、


「でも、あいつも勇気があるなぁ~」

「何でだよ」

「今まで言えなかったからだよ」


 なるほどと心の中で納得してしまう自分。情けない。でも、なんか気まずいような感じだ。なぜなら、水奈も俺のことが好きだということを知っているからだ。どうせ、嫉妬とかしてきそうな予感。



 とりあえず、ホームルームが終わると、


「和孝。一緒にあんなことやこんなことを……」


 周りから白い目で見られた。


『あいつら、なんかいやらしいことでもしそうなんだけど』


 俺的には、やばい展開。ごまかすしかない。


「いやぁ――、別にいやらしいことではないから大丈夫だよ」


 と俺がごまかすと、


「じゃあ、家でね」


 と言うものだから、完全にごまかしは利かなくなる。嫌がらせにしかない。


「お前はなんてことを。まったく、ふざけるのもいい加減にしろ」

「何? い・い・か・げ・ん? 別にそんなことはないけどなぁ~」

「ふざけるな。かわいい子ぶってるんじゃない。おちょくってるのか?」

「全然、おちょくるなんてね。馬鹿にはしてるけどね」


 『馬鹿にはしているけどね』の所だけは、すごく強調された。なんか、悔しい。

 そして、気分的に突っ込みたい気分。また、相手から仕掛けてくる。


「トイレに行きたいからいっトイレ」


 教室はシラケた。


「ダジャレなんか言ってるんじゃねぇ――。シラケたじゃねぇ――――かぁ」

「知らんがな」

「おっさんかぁ。お前は」

「うん」

「うんじゃねぇ――」


 なんとなく、くだらなくなってきた。そして、周りは爆笑。

 こんな感じで、休み時間はすっ飛んで行った。


 ――バイバイ。


 と言いたくなる感じで……。


 授業が大体終わって、昼休み。俺は教室で真司と食べていると、


「私も混ぜてよ」


 珍しいことをしてきた。


「何でだよ。いつもと同じメンバーと食べればいいじゃないか」


 なんか、相手の表情が変わった。そして、真司は爆笑。


「おい、真司。笑いすぎ」

「だって、お前らの会話が面白くって」


 今だに笑っている。


「コンビ組んだ方がいいじゃない」


 なんだとと思うかんじだが、

「いいね」


 ――乗るんかい。そこはスルーでお願いしますよ。


 なんとなく、突っ込む俺。情けない。と言う感じで、話が進む。

 俺はついていけない。どうしようもない。だって、盛り上がりすぎて、やらないとは言えなくなった。何かやらされそうな予感はする。

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