11 ネズミーランドでの出来事
あれから結構な時間が過ぎただろう。今の時刻。
――午後四時。
夕方へと突入した。ある意味、この場所は夜のメインイベントが一番盛り上がる。その前に、いろいろな乗り物に乗って疲れた。
ティウンタウンへ行った後、ファンタギーランドやウエスタンアンド、アドベンチャーアンドなどいろいろと回った。ある意味、きつかった。
だけど、あの二人は元気満々。なぜだろう? こんなにも違いがあるのかが不思議。だから、俺は頑張って元気があるように見せかけている。
もう少しで、夜のメインイベントが始まると、いう前に夕食を食べることにした。夕食と言っても、この場所は人がたくさんいるので、すぐには食べられない。現在の時刻は、
――十九時。
ある意味、一番混んでいる時間。だから、ちゃんとした夕食は食べられないと思った方がいいと思った。そして、母が、
「あまりこの辺じゃあ無理だから、TOMORROWランドに行こうか。そこに、ハンバーガーとかあるしね」
と言った。俺は、
「そうだね、そうしよう」
「「そうしよう」」
と華音と水奈が言って、TOMORROWランドへと向かった。そして目的地に到着。
だけど、ハンバーガーと言う軽食でも、混んでいる。席は満席である。
それに、レジがたくさんあるのに、どこも混んでいる。
俺はどこに並ぶか、考えた。そして、入口から3番目に並んだ。
あれから何分たっただろうか。レジの所まで来た。その時にすごいと思った。普通のレジとは違う。
レジの両側に列があり、交互に注文を聞いていく。そして、その列は、注文後はそのまままっすぐに行き、カウンターの所でもらって、また違う列へと移動して抜ける。
簡単に言えば、一方通行。だから、次から次へと注文をしたところで、詰まらないのだ。
そういうところは、工夫をしているこのネズミ―ランドだ。開業30周年立つだけある場所。それに、すぐさま1億人と突破した場所らしい。
俺はレジで、ハンバーガーを四人分頼み、おぼんで席の方まで持っていく。
そして、席に着いた。
ある意味、華音と水奈と母が席を取っておいてくれたおかげで、すぐに座れた。
なんか、そんなところはすばしっこうような気がする。でも、これはこれで良しとしよう。
四人ともハンバーガーを食べ終えて、片付ける。そして、TOMORROWランドからワイルドバザールあたりまで向かう。
TOMORROWランドからはそんなには遠くない。そして、今の時間を見ると、
――二十時。
夕食だけで一時間くらいは消費してしまったみたい。だけど、この時間がぴったりの時間。そして俺は、母に聞く。
「ここのパレードって、何時から始まるんだけっけ?」
「二十時からよ。もうそろそろ始まるわよ」
と言った瞬間、あの例の音楽が流れ始めた。今から始まるみたいだ。すると、周りにいるお客が、
「「始まったぞ。早く来ないかな」」
と期待を寄せながら待っている。それだけ、夢の世界への最後の歓迎なのだ。それがなければ、みんな帰るだろう。
あれから、少し時間が流れたころだろう。キャストの人が呼びかける。
「もうそろそろ来ますので、パレードないへの横断はご遠慮いただきたいと思います」
そして、みんなが静まった。それよりも、俺らがどこに行くかは、ワイルドバザールの真ん前のネズミ―の銅像がある場所あたり。
だけど、座ることはできない。人が多すぎて……。こんなことを考えているうちに、最初のパレードの物がきた。
最初は太鼓みたいな形で、そこには何か英語で書かれている。だけど、ちかちかしてしまい見ることができなかった。
それからは次から次へとやってくる。感動的だった。本当にこの場所に来てよかったと、俺が思った瞬間だった。
パレードが終わり、周りの人たちもワイルドバザールの方へと向かっていった。
俺らも帰ろうと思って向かう。そして、ワイルドバザール内を渡る。
水奈と華音はまだ買いたいものがあるらしいが、時間的に無理なので、母が連れて行く。少し歩いただろうか。出口へとついた。この場所では、買い物を結構した。両手がふさがっている。
そして、この出口で夢が切れてしまうが、変えるしかないので、ゲートを通る。
それから、車へと向かって、俺は、
「楽しかったね」
と言って、東京ネズミ―ランドをあとにした。今までにないおもうだと思う。ここに来れたことに感謝するべきだと、俺は思ったのだった。




