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無関心な恋愛ライフ  作者: 航作裕人
第四章 優梨愛と複雑な関係
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10 ネズミーランドでけんか!?

 俺は今東京ネズミ―ランドに来ている。そこでは、華音と水奈が騒ぎまくり。

 そして俺は振り回せられる。なんて、不幸なんだ。

 もしかしたら、これが運命と言うやつなのか。でも、普通に考えれば、この2人に合うのは、どう見ても奇跡。それに、こいつらが姉妹と言うのに、それにかかわりを持っていた俺もこんな運命だったのかもしれない。

 それでも、俺は頑張る。勉強を……。

 


 俺と他の二人は、買い物をする前にアトラクションに乗るために、シンデレラ城の前の広場にいる。やはり、真ん前で見ると美しい。

 それに、周りには、いろいろな建物がある。そして、いくつかのエリアに分かれている。

 それで、俺らはとりあえず、TOMORROWランドにやってきた。

 そして、最初にバスライトイヤーのアトラクションに乗ることにした。

 そして、この乗り物は三人乗り。誰かが一人になるか、二人ずつで乗るかで議論。そこで、俺は


「姉妹どおしで乗ったら?」


 すると、水奈が言うのだ。


「え―――。姉妹通しじゃない方がいいと思う。射的とかうまそうなお兄ちゃんと乗りたい」


 と言ったのを聞いたのか、華音もいうのだった。


「え―――。和孝同級生どおしの思い出で、一緒に乗っていい思い出を作りましょうよ」


 なんか、姉妹喧嘩がもっぱつしている。俺は巻き込まれたくないが、この喧嘩は俺の取り合い。

 それに、このパークは混んでいるので、順番に同じアトラクションに乗るのは難しい。

 俺はそれよりも並ばないと思った。すると、キャストである人が、


「こちらのアトラクションはただいま一時間三十分待ちです。こちらが最後尾です」

 

 と言ったのだ。

 それを聞いたのか知らないが、華音と水奈は全力で、今の場所から最後尾に並ぶ。俺はそのあとを追う。

 そして、二人がとっておいてくれたおかげで、最後尾にはならずに済んだ。そういうところは感謝しなければならない。

 それよりも、乗るやつが決まったのかわからない。そして、またこの喧嘩が始まる。


「私がお兄ちゃんと乗るのよ」

「違うでしょ。和孝と乗るのは私よ」


 なんだか、ヒートアップしているみたい。


 ――なんで、こんなにも奪い合うんだ。それは、俺のことが好きだからか。


 俺は気づいていたからわかるけど、あまりにも哀れに見えてくる。


 ――こんな俺でいいのか、華音と水奈。ガリ勉バカだぞ。勉強のことしか興味ないんだぞ。それでもいいのか。


 心の中で思ってもしょうがないが、いつかはいう言葉だ。そのいつかはいつ来るかはわからないが……。

 


 あれから、一時間が経過。まだ、言い合っている。疲れないのだろうか。俺はこんなふうに


 ――もしかして、『愛さえあれば、何時間でも言い合えるのね』とかいうやつか。でも、そんな作品あったか?


 さあって感じの題名だけど、どっかで聞いたことがある。と言うことで、口喧嘩に乱入。そして、ラウンド一。


『レディーゴー』

「私はお姉ちゃんが来る前からお兄ちゃんと暮らしているの。それに、親しいのはこの私なのだからね」


 と水奈が、


「そんなの関係な――い。住んでいる期間がなんだ。私なんか、同級生でいつも一緒だったんだからね」


 と華音が言った。俺は目が飛んでった。


 ――戻って、こ~い。おれの目。


 なんで、目が飛んでったかは、華音がうそを言っているから。

 俺的には、


 ――そんなことあったか。高校になって親しくなったんだろ。中学までは全然だっただろ。


 俺が入るべきところがないように感じるが、無理やりの乱入。


「おいおい、いつまで続けるんだよ。日が暮れてしまうぞ。そんなろくでもないことで、言い合うな。そんなこと言っていると、お母さんと乗るぞ」


 とった瞬間の言葉づかいがこれだ。


「「マザコンめぇ――」」


 二人に言われた。俺はおかしいだろと思う。


 ――誰がマザコンだ。お前らが言い合っているからだろうが―――。


 少しいらっとした。いつの間にか声に出ていたようだ。


「しょうがないじゃない。決まらないのよ。じゃあ、お兄ちゃんが決めてよ」

「そうだよ。和孝が決めて」


 と最初に水奈が、最後に華音が言う。


「わかった。じゃあ、お母さん」

「「それはダメ――――」」


 二人に完全否定されてしまった。なぜか、母はずっと黙っている。簡単に言えば、自分で解決しろと言う意味だろう。そして、気をとりなおしていう。


「わかった。二人のどっちかだな。じゃあ、華音とにするよ」


 すると、水奈は


「次は私とだよ、お兄ちゃん」

「わかった」


 そして、華音は


「やった―――。和孝との思い出だァ―――」


 大はしゃぎ。うれしかったのだろう。ある意味、よかった。こうして、口喧嘩は収まった。

 

 あれから、一時間三十分が経過。やっと乗ることができる俺たち。

 長かったような、短かったようなって、なんかの旅かと自分で突っ込んでしまった。そして、このアトラクションで楽しんで、出口から出てきた。

 これでよかったんだ。そして、俺が、


「次のアトラクションに行こう」


 と水奈と華音と母を連れて、TOMORROWランドからティウンタウンへと向かうのだった。

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