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無関心な恋愛ライフ  作者: 航作裕人
第三章 華音と水奈
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8 プレゼンで相当な緊張

 学校中が緊張しているように思えてしまう、五時限目の授業。商業科の廊下は今までにないほど静かである。教室が寒いように、冷えている。なんだろう、この空気。

 この教室内にはいつも通りの活気がなく、みんなの緊張した空気が漂っているだけだ。すると、最初のプレゼンが始まった。今回のプレゼンは、みんな違うからである。それは、自分が調べたいことを調べ、パワーポイント(マイクロソフトが作ったプレゼンソフト)にまとめるのだ。

 そのほかにも、資料をwordで作成する。だから、わかりやすいように資料を作らなければいけない。だって、ほかの内容は聞いている側は知らないことばかりと言うことだからだ。だからこそ、時間と知識が必要となる。俺にはそれが足りていないが……。



 しばらくして、俺の番が回ってきた。俺は深呼吸をし、心を少し落ち着かせてからプレゼンするステージへ立つ。

 周りを見渡すと、真ん前に机があり、右側にはスクリーン。机よりも前には生徒がうじゃうじゃといる。その横には、プロジェクターがある。

 机の上には、パソコンが設置されている。大変準備がよろしいようで。本格的過ぎるのだ。

 すると、司会の方より合図があった。


「それでは、飯島さんプレゼンを開始してください」

「わかりました」


 俺は司会の合図と同時にパソコンの画面を切り替えた。


「それでは、これから日本全国の大学について説明したいと思います」


 始まる前の拍手が始まり、そのうちやんだ。


「それでは初めに、国公立大学と私立大学の違いや特徴について述べたいと思います。まず始めに、国公立大学の特徴を見ていきましょう。国公立大学は住んでいる場所により、入学金が変わることがあります。たとえば国公立大学がある市に住んでいる場合は、約二十万円前後ですが、市外では約二十八万円前後という違いがあります。国公立でも市内や市街では入学金が変わってくるため注意が必要です」


 クラスメイトの諸君は口が半開きの状態でうなずいていた。


「あともう一つあります。国公立大学には特待生制度と言うものがありませんが、経済的に厳しい家庭は授業料の半額や免除、月々払いといったことをしてくれます。ですので、そのほかに全学生の料金があまり変わらないのが国公立の特徴と言えます」


 俺は次の資料を生じさせるために、Enterを押して、パワーポイントの資料を進める。


「次に、私立大学の特徴です。私立大学には、国公立大学は違う特待生制度が存在します。ですが、私立大学の場合住んでいる場所で入学金が変わることがありません。ここも特徴と言えるでしょう。それでは、どんな特待生制度があるのか見ていきましょう」


 俺はパソコンを操作し、スライドを変える。


「まず、資格特待生です。この特待生制度は大学によって違います。それにない大学も存在するなどいろいろと私立大学は場所により違うのが特徴とも言えるでしょう。そんなところでも、一致するのがセンター試験利用入試です」


 俺は折れ線グラフを表示し、赤い光で重要な点をポイントした。


「それでは、資料を見てください。今はほとんどの大学が導入しています」


 今の状況だといい感じに進んでいる。このままいけば終わりとなる。でも、最後まで気を抜いてはいけない。

 そしてついに最後のスライドが表示された。


「これで、僕のプレゼンは終わりです。ご清聴ありがとうございました」


 俺のプレゼンは無事に終わり、その後はクラスのみんな緊張しながら、淡々とプレゼンが終了した。そして、いつの間にか六限目が終わっていた。

 終わったばかりでまだ緊張している人もいるみたいでいつもの活気はなく、少し疲れたムードが漂っていた。HRがいつの間にか終了となっていた。


「それじゃあ、今日は話すことがないので、解散!」


 俺は少し急いで家に帰るために駐輪場へと向かうのであった。

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