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Fiction ~日本を変えた、たった2人の高校生~  作者: 崖の上からSOMETIMES絶叫
9/23

5cm

青峰隼人(あおみねはやと)


御子柴とは高校からの付き合いで、

たまたま塾も同じだった。


最初、どういう経緯でどちらから

声をかけたのかも、今は覚えてないけど

気付けば普通に会話する仲にはなっていた。


ちなみに俺は中学からこの塾にいるが、

御子柴は高校2年から。

それまで御子柴は

塾に通ったことがなかったらしい。


出会った当時は、

「中学時代もこの塾で勉強しまくってた俺」と

「塾に通ったこともない御子柴」が

結局同じ高校に通ってたことに対して

行き場のない憤りと悔しさを

感じていたことだけはしっかりと覚えている。


ただ、身長は俺の方が高かった。

御子柴に勝っていたのだ。

これだけは間違いのない事実。

183cmある俺はいつも

少しでも大きく見せるために気持ち胸を張りながら

俺より5cmくらい小さい御子柴と話しをしていた。


恐らく母親が美人なんだろうなと思わせる

端正なお顔に少し切れ長な目。

そして俺の癖毛とは真逆のサラサラヘアー。

基本はクールだが、喋り出すと気性の荒さが出る

今どきは珍しいタイプのやつだった。


世に言う塩顔イケメンに分類されるであろうことは

分かっていたが、それを認めきれていない自分がいた。


悔しいからだ。


その上、父親も有名人。家はおそらく金持ち。

挙句の果てには模擬国連という小難しい大会で、

全国優勝を収め、学校からも賞状を貰っていた。


話題の動画を見た時に御子柴のことを思い出したが

結局あの動画を見た御子柴の感想は

『話題作りがちょっと上手くて、ちょっと賢いYouTuberなだけだろ』という皮肉めいたコメントだった。


視聴者のテンションを下げるような

コメントなので、コメンテーターとしては失格だと思った。



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