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Fiction ~日本を変えた、たった2人の高校生~  作者: 崖の上からSOMETIMES絶叫
23/23

合流

御子柴奏(みこしばかなで)


2本目の動画が世に出てから2週間ほど経った。


相沢凛との対談が実現するだろうと大方予想はしていた。相沢凛の性格やこれまでの行動からして、朔の誘いに乗らないはずがない。


そしてその予想は見事当たった。


テレビ局からの誘いもあり、相沢凛との対談の放送日は、今からちょうど1ヶ月半後の土曜の夜。ゴールデンタイムの二時間枠を特別番組として緊急確保できた。

テレビ局とのやり取りや、ライブ配信の段取りは、主に俺が今後は担当することになる。

とはいえ、顔も出さず、声も変えるためバレる心配は1ミリもなかった。


朔が「直接伝えたいことがある」ということで、

俺は彼から指定されたホテルへと向かっていた。


直接会うのはこれが2度目だ。


ホテルに着くと、スマホに送られてきたQRコードを、ドアのスキャナーにかざす。

ピッと軽い電子音が鳴り、ロックが解除された。

今はこんな形式のホテルキーもあるのかと感心する。


ドアを開け、部屋へ足を踏み入れた瞬間、

俺は息をのんだ。


部屋の隅にあるソファに、一人の女性が座っていた。


年齢は少女と呼ぶには少し上だが、

明らかに自分よりは若く見える。

ラフなパーカーに、スウェットパンツという、いかにも部屋着といった格好だ。


俺は咄嗟に部屋を間違えたのかと思った。


女性は俺の姿を見て、目を見開く。

その手にはCoCo壱の紙製容器。

無心でスプーンを動かしていた彼女は、

その動きをぴたりと止めた。


(部屋を間違えたのか?)

俺の頭に疑問が浮かんだ。


(不審者?)

女性の目が、警戒の色を帯びているのがわかった。

お互いに何も知らされていなかったため、一瞬の間に部屋の空気は凍りつく。

言葉も出ないまま、ただ互いを見つめ合った。


そのとき、洗面所の方から、水が流れる音が聞こえた。


「あ、お久しぶりです」


扉が開き、飄々とした顔の朔が、手についた水滴を払いながら出てきた。


その瞬間、俺と女性は同時に朔へと視線を向けた。

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