団体XとY党
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「とある国・Z国に終戦後まもなく、1つの団体が誕生しました。ここではその団体をXと呼ぶことにしましょう。
Z国を支える多数の大手企業から構成されたこの団体XはZ国の「戦後復興」と「経済再建」を目的として誕生しました。
戦後の混乱期においては、多くの企業が個々に課題を抱えている状況だったため、これらの意見を1つにまとめ、政府に対して効率的に要望を伝えるための窓口としての役割を担っていたのです。
そんな団体Xが追い求めていたのは「自由な環境下で、自由に商売をし、収益を最大化させるための環境」でした。要は儲けたかったわけです。この意向は自由な経済活動を求める「資本主義」と呼ばれるものです。一度は皆さんもこの言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
一方で、戦後まもない当時のZ国は「平等な社会」を謳う政党が多く、貧富の差や格差をなくし、より公正で平等な社会を実現しようとしていました。
つまり、「自由な市場競争を促し、努力した企業・人が報われ、より多くの富を得ることができるべきだ」という団体Xの資本主義的な理想とは大きく相反していたわけです。
ここで、団体Xは考えます。
どうすれば自分たちが望む環境を作り出せるのか、どうすれば自分たちが自由に経済活動を行えるのかを。
その苦悩の末に、団体Xはとある政党と
奇跡的な出会いをします。それがY党です。
___この出会いがZ国の将来を大きく変えることになることはまだ誰も知る由もありませんでした。」