最初の夢
幼い時の記憶、いつ頃まで残ってますか?
「ここから出して、死にたくないよ」
目を開けると、真っ暗で、とても狭い、閉鎖された空間にいる事に気付いた。
ここがどこなのか?どうしてここにいるのか?何も分からない。
泣けど、叫べど、誰も助けに来てくれる人はいない。
あるのは暗闇と恐怖だけ「死にたくない。死にたくない。死にたくない。怖いよ。怖いよ。怖いよ。誰か助けて、母ちゃん助けて」大声で泣きながら、両腕を前に突き出す様に、私は目覚めた。
泣き叫びながら、目覚めた私の目の前には、心配そうに、私の顔を覗き込む母がいた。
まだ碌に、言葉を喋る事も出来なかったであろう私を、きっと母は気遣ったのだろう「どうした?母ちゃんに叱られた夢でも見たのか?よしよし良い子だ。母ちゃんが悪かったから、もう泣かんでも良かよ」
そう言いながら私を優しく抱き上げた。
母に抱かれた私は、夢我夢中でしがみつくと、嗚咽を吐き出しながら、只々、泣き続けるしか出来なかった。
この時、まだ、一歳にも満たなかった気もするが、定かではない。
そんな、生まれて一年も経っていないであろう赤子の私が、死にたくないと泣く事自体、今考えてもおかしな話だと思う。
それよりも、死と言う概念を持ち、死が恐ろしいと認識出来ている事に、自分自身でも驚いてもいる。
小学生で妖怪、中学生になってからは心霊現象やUFO、UMAなど、オカルト方面に興味を示す様になると「もしかして、あれは前世の記憶を残して生まれる、生まれ変わり現象なのか?」等と思った時期もあった。
まぁ、若気の至りと言うか、中二病と言うか、誰でも一度は通る道の様なものだろうと、今では理解している。
もしも、もしもの話だが、前世と言うものがあるとするならば、前世の私は、どんな死に方をしたと言うのだろうか?
暗くて、閉鎖された空間の夢から鑑みると、きっと碌な死に方をしていないのだろう。
…そう思える最初の夢の記憶。
そんな私、朔田朝緒の夢の記憶。
時間経過と共に、淡くなっていく夢の中でも、色濃く残る不可思議な夢と、金縛り体験談を、順不同ではありますが、お話したいと思います。
それほど、長い物はありません。
あ、書けません(笑)