第14話 乙女動乱 -総選挙memories-(後編)
読者の皆様ごきげんよう。いかがお過ごしだろうか。私はこの王都フルマティにある七番町学園の高等部2年生にしてアイドルグループ“イセカイ☆ベリーキュート”の2期生メンバー、ジャコ・ギブン。この世界のアイドル全員のファンに投票して貰いランキングを付けるという驚異的なイベント“ガターニア全アイドル総選挙”が行なわれることになった。私は中間発表と同じ20位に入り、友人たちも続々とランクインしていく。果たしてイセキューメンバーは無事に全員ランクインできるのだろうか。
コンペート「第17位、イセカイ☆ベリーキュート! ノリ・マキミクス! 12,302票!」
おー! 今度はノリだ。言うまでもないが私の同期でイセカイ☆ベリーキュートの2期生である。ノリは先週、単独で漫画雑誌の表紙(※この世界では写真がないため写実的な絵)を飾っており、そっちでの人気が反映されたのだろう。なにせノリは胸が大きくてスタイルばっちりなのだから。その後も名前が続々と呼ばれていく。
第16位 イナ・カノーカキ(girly DMD)12,409票
第15位 クロマ・メッセンヴェイ(girly DMD)12,411票
このふたりはgirlyDMDというデビューしたばかりのグループで、中間発表ではもっと上位だったのだが、このグループのセンターを務めるアンジー・シラヴェの結婚妊娠報道を受けて票数がそのまま止まってしまったのだろう。アンジーは出場辞退したが、イベントで事務所が投票券を無料配布していたという噂もあり、もし辞退していなければ問題が表面化していたかもしれない。発表は続く。
第14位 シャイア・アントバー(動画配信者)15,406票
第13位 カチュアリー・ノタネイ(キラメキララ)18,044票
第12位 プラリナ・ネンキッツ(動画配信者) 20,555票
第11位 チズル・アモンド(イセカイ☆ベリーキュート)22,042票
第10位 リンコ・パ・リンコ(イセカイ☆ベリーキュート)22,851票
第9位 ナッチュ・ファナビパイ(まつぼっくり)24.128票
第8位 モッチー・オカーキ(イセカイ☆ベリーキュート)30,072票
中間発表では呼ばれなかったチズルリーダーが11位、リンコ先輩が10位と当たり前のように続々とランクインしていく。モッチーはなんとそのふたりを超えてベストテン入りだ。凄すぎ。前グループの時は地味で遅刻癖しか個性のなかったあの子が。最近みるみるキレイになっていったからなぁ…スピーチも立派で堂々としており、とても私より1コ年下とは思えない。
コンペート「続きまして第7位、堕天使チルド連、仮面アイドルあらためワカナ・ノテッパン。34,858票」
司会者がワカさんの名前を呼ぶと、ステージ上のイセキューメンバーは一斉に緊張感が走った。この人はオーディションを受けてイセキュー2期生の研究生になていたのに他事務所に引き抜かれて辞めているのだ。だから私たちにとっては不穏な存在だ。アイドルとして復帰する話は先月に聞かされており、その時は仮面でも被ったらと冗談で言ったのだが、まさか本当に仮面アイドルとして再デビューするとは。
プラリナ「ねーねー、あのコってそっちのグループ裏切って他のグループ行ったコでしょ? ムカつかないの?」
ひな壇で前列に座っているギャルアイドルのプラリナが話しかけてくる。そこ無遠慮に触れて欲しくないなぁ。私たちにとってはデリケートな問題なのに。
ワカさんが登壇してくると彼女に向かってステージ上のノリが睨んだ。いや睨むというよりノリの場合「ガンをつける」だ。リンコ先輩やモッチーもまずい状況だなという顔をしている。一気に高まる緊張感。え、一触即発じゃん…私がオロオロしているとワカさんがサッと頭を下げた。
ワカナ「リーダー、みんな、その節は私のワガママのせいでご迷惑おかけしました、ごめんなさい」
お、凄い! この人が率先してこんな行動取れるなんて。大人になったんだなぁ。
チズル「うん、ワカさんもあれから頑張ったね。7位凄いじゃん、おめでとう!」
モッチー「おめでとうぅ」
リンコ「おめでと!」
ジャコ「おめでとう」
うちのメンバーたちが口々に祝辞を言い、ワカさんに向けて小さく拍手する。関係のない他のグループの子らも場の空気に流されて拍手していた。ああ良かった。ノリは不満げに舌打ちしていたがまあこれなら面倒事は起こさないだろう。ワカさんは8位のモッチーの隣に座りニコニコしながらモッチーに「久しぶりー」などと話しかけていた。うんうん、これで良かったんだよ。同じグループだったんだからいつまでもいがみ合ってても仕方ないよ。
コンペート「第6位! イセカイ☆ベリーキュート、コマチ・ツブオリー! 40,756票!」
コマチ「ありがとうございましゅ」
うお、ここでコマチパイセンか。コマチパイセンは私とリンコ先輩だけが知る脱退未遂騒動もあったので感慨もひとしおだなぁ。あのとき辞めてなくて本当に良かったよ…。
コンペート「第5位! 純情女子塾、ホシターヴィオ・クリアンベイカー! 42,884票!」
純情女子塾は業界最大手ザッカープロいち押しのアイドルグループで、目下我々イセカイ☆ベリーキュート最大のライバルと言われている。ホシターヴィオはデビュー以来センターを務めるトップエースだ。プライド高くて上昇志向の強い子だと聞いているが。えっ、登壇したらスピーチもせずに真っ直ぐにひな壇の私たちに向かってくるけど何なのこの子。
ホシターヴィオ「イセカイ☆ベリーキュートの皆さん! 今回うちのグループは私しか上がってこれなかったみたいだけど、来年はぶっちぎるんで! トロフィー磨いて待っててください!」
うちのリーダーを指差して宣言するホシターヴィオ。わー…知ってはいたけど無駄に熱くて厄介な子だなぁ…リーダーもどう返していいかわからないのだろう、ただニコニコ笑いながら手を振っていた。これは“丁寧な無視”と言うやつだな。が、このホシターヴィオのスピーチが終わると何やら客席が騒ぎだした。よく聞こえないが何があったのだろう。
ジャコ「ね、何かあったの?」
私は前の席に座ってる今回13位“キラメキララ”所属のカチュアリー・ノタネイに訊いてみた。この子も私と同じ七番町学園で芸能クラス2年A組、つまり同学年別クラスの子であり知り合いだ(私は2年B組)。子役からキャリアを始め最近アイドルにコンバートしており、芸歴が長いので業界に詳しい。
カチュアリー「うちのファンが言ってたんだけど、あの子個人的にファンの人と接触して大量の組織票貰ってたらしいよ」
え! そ、それは御法度でしょ…ひな壇にいる20位〜6位までのアイドルたちがざわざわし始めた。
リンコ「さすがに失格…だよね?」
チズル「ひとり何票でも投票していいルールだけど、直接接触するのはねえ…」
ノリ「ダセーな! あれだけ大口叩いてたクセによ」
カチュアリー「デートする権利と引き換えに1万票約束したんだって」
プラリナ「えー! それはダメっしょ! そうなったらパパ活と一緒やん!」
ワカナ「…」
元仮面アイドルのワカさんが「その手があったか」みたいな顔をしているが私は見なかったことにしよう。ひな壇の私たちと同様、司会の二人も困惑していたがそのうち魔法送局の偉いさんや各事務所の社長、うちの両プロデューサーらも出てきて協議が始まった。ステージにひとり立つホシターヴィオは泣きそうな顔で「わたしルール違反はしてないもん!」と言っていたがいやいや、こんなの完全にルール違反でしょ…。
番組は中断しCMとなったが、その間にホシターヴィオの失格が決まり、局の人と所属事務所の人が出てきて引っ張られるようにして退出していった。怖いなぁ。今後も総選挙があるとしたらこういう暴走する子が出てくるのかな…うちのメンバーたちはこんな馬鹿なことしなきゃいいけど。私がそんなことを考えているうちにCMが終わり、何事もなかったように番組が再開した。その際に女性司会者から第5位は失格となりましたとサラッと告げられている。
コンペート「ええ、というわけで色々ありましたがこれも生放送の醍醐味です! 気を取り直して参りましょう。第4位は…イセカイ☆ベリーキュート、カレン・トミックス! 62,265票!」
おー、カレンが4位か。まあ順当かな。カレンのポテンシャルからしたらベスト3には惜しかったなという感覚だけどデビューしてからまだ4ヶ月くらいの新人アイドルと考えたら凄いことだよ。彼女は壇上に立ち、早口気味に短くスピーチを行なった。
カレン「たくさんの応援を頂き、本当にありがとうございました。あたしがこの場に立っていること自体、たくさんの奇跡の積み重ねだと思います。でもあたしは正直、この順位に満足していません。もし来年また総選挙があるならカレン・トミックスは最後に呼ばれたいです。生意気な女の子ですみません。ありがとうございました」
カレンの瞳が潤んでいる。この子はピュアなのでパフォーマンスでなく本音だろう。スピーチを終えてひな壇にやってくるカレン。あまりにかっこいいスピーチだったので彼女を見る顔がニヤニヤしてしまう。
カレン「ねー! ばかにしてるでしょー!」
ジャコ「してないしてない。カレンらしくて良かったよ」
カレン「もー!」
気負ってスピーチに熱が入り過ぎ、冷静になったいま自分でもちょっと恥ずかしくなったのだろう。カレンは紅潮させた顔を両手で覆いひな壇に座った。ふふふ。カレン・トミックス14歳、まだまだ若いのう。私がそんなことを思いながらニヤニヤしていると隣席のコミリーに声をかけられた。
コミリー「ジャコ、3位が発表されるよ」
え、やばいやばい。私は焦ってステージ中央の司会者さんに視線をやった。
コンペート「第3位は…瑠璃色マーメイド、ターニャ・ヴェー・カリントン! 82,397票!」
うん、やはりここでターニャ・ヴェー・カリントンだ。中間発表でも2位だったから本選でこの順位は納得のいくところだ。ターニャは背筋をぴんと伸ばして登壇しスピーチを行なった。
ターニャ「はい、皆さんご一緒に♪ 老若男女もやっターニャ! ありがとうございます。瑠璃色マーメイドの朝寝坊姫ターニャ・ヴェー・カリントンです。まずは私に多大な支援をくださったファンの皆さんに厚く御礼申し上げます。この放送をご覧の皆さんには『あいつ誰?』『全然可愛くない』『ていうかトシいくつ?』なんて思っている方もいるかもしれません。私はご覧のとおりあんまり可愛くないし有名でもないです。年齢的にも他のアイドルさんたちよりだいぶ上です。でもそんな私がステージの上で輝けることができるなら、いまいち輝けていない人たちの力になれると思うんです」
カレンとは対象的にゆったりと長めのスピーチを終えてひな壇に座るターニャ。席順は私の真ん前である。私はこの人とは歌番組などで何度か話したことがあり、まあ知り合いといったところだ。ターニャは発汗したせいか手で顔を扇ぎながら私に話しかけてきた。
ターニャ「ふー顔あっつい…ジャコぴおつかれ。やっぱイセキュー凄いね、ターニャも頑張ったんだけどな」
ジャコ「いや、まだうちら全員ランクインしたわけじゃないですよ」
ターニャ「いやーさすがにもう決まりだよ。あと出てないのはイセキューのユキノちゃんと、ティラミー・ダイフックだけだよ」
その通り。まだイセカイ☆ベリーキュートのユキノ様と“国宝級美少女”ティラミー・ダイフックが呼ばれていないのだ。中間発表で1位だったgirly DMDのアンジー・シラヴェは結婚妊娠により出馬辞退を表明しているので本選1位はユキノ様かティラミーのどちらかということになる。
ターニャ「ターニャみたいな努力の人は3位が限界かな。残念ながらここから先は本物の天才、神様から指差しされて生まれてきた子だけが通れる道ってことだね」
ターニャはそんな自嘲とも落胆ともつかぬことを言い眼に涙を溜めていた。唇も細かく震えている。え、泣いてるの。スピーチでは終始笑顔を絶やさなかったのに。
ジャコ「いや、でも3位も相当凄いと思いますよ! 私なんか20位で気絶するほど嬉しかったんだから!」
9歳も年上のターニャを私が必死で慰めていると、司会者に文箱を持ったアシスタントが寄って行った。え、もう第2位の発表行くの? なんてことだ、とうとうこの時が来てしまったのか。
コンペート「ついにこの時がやってまいりました。この発表によって初代王座が決まると言っても過言ではありません。ガターニア全アイドル総選挙、第2位は…」
息を呑む壇上のアイドルたち。私のこめかみを一筋の汗がつたう。最大級の緊張感。長かった総選挙が終わろうとしているのだ。
コンペート「第2位! ソロ、ティラミー・ダイフック! 85,845票!」
おおおーっ! どよめく会場内。つまりこれでユキノ様の1位がほぼ決まったわけだ。私たちのグループのメンバーが全アイドルのトップ…あらためてとんでもない話だ。私は泣きそうになったが、その時に候補者席の方で悲鳴があがった。えっ?
コンペート「ええ、第2位となったティラミーさんですが過呼吸のようです」
あ、ティラミーが倒れている! 候補者席の“国宝級美少女”ティラミー・ダイフックが立ち上がろうとした瞬間、その場で倒れたようだ。
コミリー「何なに、どうしたの」
ハル「過呼吸だって」
過呼吸なのか、無理もない。私だってこの後のスイーツパラダイスが無ければプレッシャーで押し潰されていたかもしれない。ティラミーは繊細で精神の細い女の子だと聞くからこの過酷な状況に耐えられなかったのだろう。同じ候補者席にいるユキノ様も立ち上がって心配そうに見ている。確か彼女はユキノ様と同じ学校の同じクラスで友人同士だった筈だ。
コミリー「だ、大丈夫かな?!」
ハル「医務室には回復魔法使いの先生が待機してるっていうから、大丈夫だとは思うけど…」
まあそれなら大事には至らないだろうな。倒れたティラミーは医療スタッフによって医務室に運ばれていった。不安そうに見つめていたユキノ様も座り直している。このまま大会は続くのか。なんと過酷なイベントだろう。私は幸いにしてこのステージに座っているが、2,000票くらい足りなければあの候補者席にいる子たちと同様、あっちでしくしく泣いていた筈だ。私に11,082票もくれたファンのためにも、私もこの残酷な現実と向き合おう。私も勝ったんだ。そしてうちのエースが1位だ。誇らしく胸を張るんだ。
リンコ「ジャコ、これで決まるね」
ジャコ「ハイ、スイパラです!」
司会のコンペートさんに歩み寄っていくアシスタント。ああ、これですべてが終わる…!
コンペート「お待たせいたしました! 泣いても笑ってもこれが最後! この瞬間、世界一のアイドルが決定いたします! 全アイドル総選挙第1位…イセカイ☆ベリーキュート!」
客席「おおお!!」
コンペート「イセカイ☆ベリーキュート、ユキノ・ヤード! 10万飛んで4,521票!! おめでとうございます! ガターニアの全アイドルが参加するこの栄えある第一回全アイドル総選挙を制し王座に就いたのは国民的アイドルグループの絶対的エース! 恋の魔法使いユキノだ!!」
客席「うおお~~!!!」
決まった…! 割れんばかりの歓声に包まれる会場。ユキノ様はすっと立ち上がり、固い表情のままステージに向かっていく。なんと神々しい姿だろう。この瞬間、うちのエースのユキノ様が文句なしに世界一のアイドルになったのだ。登壇したユキノ様はすーっと息を吸い、ゆっくりと吐き出してマイクに向かった。
ユキノ「アイドルという、こんなにキラキラした女の子たちが大勢いる中でファンの皆さんはわたしを1位に選んで頂きました。身に余る光栄です。アイドルとしてこれ以上の幸せはありません。ありがとうございました。ですが今回参加したアイドルに投票してくださったファンの人たちにとっては自分の推しこそが1位、ナンバーワンだと思います。あまりヒートアップせず、今回の選挙結果はあくまでエンターテイメントとして受け止めて欲しいです。余計なことを言ってしまったかもしれませんが、これがわたしの本音です。ありがとうございました」
頭を下げるユキノ様。まだ表情を崩さない。過呼吸で倒れた友、涙を呑みながらステージに上がれなかったアイドルたち、不正や選挙違反などいろんなことがあったこの大会、王座を手にしたとて単純に喜べずにいるのだろう。なんて清く、正しく、そして美しい人なんだ。あらためて私はこの人が大好きだ。横を見るとメンバーたちみんなは泣いている。大人のリーダーやヤンキーのノリもだ。コマチパイセンなんかえっえっと嗚咽している。一応クールな感じで売っている私までいつの間にかぽろぽろと落涙していた。もうダメだ。私たちは感極まってひな壇を降りてステージ中央のユキノ様のもとに駆け寄って行った。
チズル「おめでとう、ユキノ!」
チズルリーダーが真っ先に声をかけ抱きしめると、ユキノ様は一瞬で破顔し、星屑を散りばめたような美しい瞳から大粒の涙をこぼした。
ユキノ「リーダー…!」
えー! ユキノ様の泣き顔初めて見た。あの人形のような完璧な美貌が泣くとこんな顔になるんだ。ユキノ様にそんな顔されたらこっちも涙止まらなくなるよ。
チズル「よし、来い! みんなで泣こう!」
リーダーの声を合図に私たちは一斉にユキノ様にしがみついた。みんな声を出してわんわん泣いている。私のぶさいくな泣き顔も撮られているんだろうけど、構うものか。私たちは感情の赴くまま思いっきり泣いた。
半刻(※1時間)後、私たちはニホンのチバケンフナバシという街にあるスイーツパラダイスというオシャレなお店に来ていた。なんでもここは凄い人気店で、土日祝日は1週間前から予約でいっぱいらしい。今日はこちらでは平日であり当日でも予約できたようだ。メンバー全員とミキオ、ヒッシー両Pで店の前のポップな看板を見ている。
コマチ「うおー…しゅごい…入る前から甘い匂い…」
カレン「ブランドいちごと蔵出しシャインマスカット祭りだって! ブランドいちごと蔵出しシャインマスカット!!」
モッチー「サラダやパスタ、フルーツもあるよぉ」
ユキノ「“カレー”ってどんな料理なんだろう…」
ノリ「マジでいくらでも食っていいんスか!」
ミキオ「もちろん」
ヒッシー「食べ放題だからニャ~」
リンコ「リーダー、いいの? ダイエット中じゃない?」
チズル「無理」
ジャコ「えっ?」
チズル「こんなのもう無理。ダイエットは明日から再開する」
リーダーの目はもうこっちを向いていない。店内のケーキコーナーにロックオンしているようだ。こうして私たちは現地時間で100分間、“フルパラコース”を腹が弾けるほど食べ尽くしたのだった。




