表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/64

『茶番劇兼進捗報告(読み飛ばし推奨)』


「音黒と」

「一斗の」

「「進捗代弁コーナー!」」


 ドンドンドン、パフパフパフ!


「あけましておめでとうございます!」

「あけおめじゃねぇんだよ駄犬丸」


 俺の目の前で、身体が小さく態度がデカい音黒せんせーが悪態をつく。

 この辺は新年になっても相変わらずか。

 どうでもいいけど、今年は寅年みたいですね。


「どーして、また私たちが謎空間で会話しなきゃなんねぇんだよ?」

「どうしてって、また原作者の代わりですけど…… 今回は新年のあいさつを兼ねて、進捗報告みたいですね」

「たしか、前回も似たようなこと言ってたよな?」

「あー、あとがきの時ですよね。今回もメンブレして同じ感じで任されてますけど」


 どうやら、またあいつ(原作者)はメンタルブレイクしているらしく、今回も我々の出番ということになったらしい。……あいついつもメンブレしてるな。


「はぁー、まあいい。なら、さっさと始めて終わらせるか。んで、進捗はどうなってんだよ?」

「ざ、雑に本題に入りますね…… えーっと、じゃあまずはファンタジア文庫の件から」


 とまあ、まずはこの件の報告からだろうな。


「そういや、ファンタジア文庫のHPは毎月見てるけどよ、あいつの名前とか見たことねぇぞ?」

「そりゃそうですよ。だって、この半年間、何も前に進んでないんですから」

「…………は?」


 だったら報告の必要なんてねぇだろ、という視線が俺をグサグサ突き刺さしてくる。あっぶねぇ、ゾンビでなければ即死だったかもしれん…… 知らんけど。


「えーっと、まぁ正確に言うなら、“成果だけ見ると何も進んでいない”ですかね」

「前回のあとがきで二巻を書いてるとか言ってなかったか?」

「ああ、あれですか。そうそう、あれは…………総ボツになったとか」

「メンブレの原因それだろ!」


 初稿を書き上げて担当氏に提出したのだが、これじゃダメだと切り捨てられたらしい。

 プロットから換算しておよそ二か月の時間が無駄になったとか。プロの世界は恐ろしいなぁ……

 まあ、ボツを宣告してくれるだけでもありがたいのだが。

 ダメなものをダメだと評価するのだって簡単じゃない。そういう意味では、あいつも担当さんに感謝しているとか。まあ、メンタルは耐えられていないみたいだけどな。


「まあ、そういうことなんで、今も新たなプロットを出して再挑戦の日々らしいです」

「そうか。あいつも意外と苦労して……というか能力がプロに追いつけてねぇのか。努力しろとしか言いようがねぇな」


 ぐうの音も出ないような言いようだった。辛辣だなぁ。


「で、一巻の方はどうなんだ? 発売日とか」

「発売日は……、決まってないですね」


「イラストレーターとかは?」

「イラストレーターは……、決まってないですね」


「タイトルは?」

「タイトルは……、決まってないですね」


「何も進んでねぇじゃねぇか……!?」

「いやぁ、進んではいるんですよ? ただ進んだ以上に、後ろに戻っているだけで」


 結果的に進んでいないだけのなのである。うむ。……やっぱ進捗ねぇな。

 これに関してはシンプルに進展が無い。完成原稿だけが寂しく放置されているだけだ。


「この話題はアレなんで、次に行きましょう!」

「次っつっても、この話題で最後だろ。この作品ゾンビの続きどうなった?」

「書いてません!」

「死ねぇぇぇえええええええええええ!!!!」


 ついにキレる音黒せんせー。ちなみに、俺は関係ないでしょ。作者が悪いでしょ。


「あ、でも、少しずつ続きの構想は練っているみたいでしたよ!」

「いちおう書く気はあったのか……」

「まあ、このざまでも商業優先なんで、どうしても遅くなってますけどね。あ、そういえば、ここまでのストーリーを少しリメイクしてGA文庫大賞に応募したみたいです」

「あいつ、んなことしてたのか……?」

「どうなるかは分かりませんが、もし気になったら、そっと見守っていてくれればと」


 ちなみにタイトルは変わっているらしい。でも、見ればすぐ分かるみたいだ。


「報告としては、こんなもんですかね」

「マジで何も進んでなかったな……」


 恐ろしいことに、これがマジだった。……マジかぁ。


「次は初期発売予定日ファーストアニバーサリーでお会いしましょう」

「嫌過ぎるアニバーサリーだな」


 そうなる前に、良い報告が出来たらありがたいのだが。


「ではまた原作者からの伝言を。

『少ないながらも読んでくれている方が居るみたいで、ありがとうございます! めっちゃ嬉しいです! 報告らしい報告が出来ないのが、申し訳ないところですね…… あと、続きを書けていない件も。いつになるかは分かりませんが、書く気持ちは多少あるので頑張れたら頑張ります。頑張れたらいいなぁ…… まあ、あまり期待せずに待っていてください』

とのこと。何かしらの進展があったら報告しますので、またお会いしましょう。それでは!」


                                               つづけ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ