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(7/18)第11夜 人形遊び

 Uさんは小さい頃から人形を集めるのが趣味だそうで今では人形を保管するためだけにアパートを何部屋も借りているそうだ。最近では普通の人形を集めるのにも集めるものが無くなってきたそうでいわくつきの人形を集め始めたそうだ。


 今回の話はそんなUさんが譲り受けた人形の話だ。

 Uさんが譲り受けたという人形は精巧なビスクドールだそうでまるでその瞳は生きているかてUさんのもとにやってきたということらしい。残念ながらいわくつきの内容については聞くことはできなかったそうだ。話すことがタブーということもあるし、それでどうこうということもなくUさんはいつものように人形部屋にそのビスクドールを飾ったそうだ。


 異変があったのは様子を見に人形部屋にやってきたときだ。Uさんは几帳面な性格で人形の配置もちゃんと考えて綺麗に並べていたそうだがその人形の並びがぐちゃぐちゃになっていたそうだ。まるでもとに戻そうとしてわからなくなったかのように見えた。

 Uさんはその日は人形の位置をきれいに直すだけでそれ以外は特に何をするでもなく部屋を後にしたそうだ。ただ気になったので次の日もその人形部屋を訪れたそうで昨日ほどではなかったが人形にずれがあったそうだ。その日も元に戻すだけですぐに部屋を後にしたそうだ。

 Uさんはしばらく人形部屋に通い続けて人形を元の位置に戻すというのを繰り返した。そうしたら人形の位置のずれが無くなったそうだ。Uさんが言うには怪異現象が治まったというわけではなく人形の位置をしっかりと覚えてもらえただけだろうとのことだ。人形を壊されない限りはどうこうするつもりはない。別に寝泊まりしてる部屋じゃないしね。Uさんはそう言って笑った。

次回の投稿は7/18 00:00 となります。

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