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(7/17)第10夜 布藤さん

 布藤さんというのは「さとるくん」や「怪人アンサー」と同じ電話で呼び出すことのできる存在だそうだ。用意するのは時計、スマホ、鏡それとあるものだそうで呼び出す方法については残念ながら教えてはもらえなかった。

 儀式が終了すると公衆電話から電話がかかってくるそうだ。


「お探し物は何でしょうか」


 それは女性の声だそうで使われる公衆電話はその時によってバラバラらしい。それに対して適当に返したり探してない物言うと


「ご愁傷様です」


 と返ってきて電話が切れ、口にしたものをなくしてしまうそうだ。

 そしてちゃんとふざけずに探し物を答えると数字の羅列を口にして電話が切れるそうで結局は探し物は見つからない。何ていうことはなく数字を解読してそこに向かえば必ず見つかるそうだ。

 そんな話を聞いてこんな質問をした人がいたそうだ。


「よさそうな家はどこかにないですか」


 どうもその人は急に新居を探さなければならなくなったらしく、なかなか条件に合った場所が見つからずに困っていたそうだ。すると彼女は深く聞いたりもせずに数字を答えて電話が切れたそうだ。

 その数字は座標だったそうでその人の希望通りの物件があったそうですぐに契約したそうだ。ただそこは事故物件だったらしいが特に問題なく暮らしているらしい。

 そんな流れから事故物件紹介人よろしく利用され、布藤さんと呼ばれるようになったそうだ。話によると紹介される物件は必ず事故物件で怪異現象にあったりあわなかったりといったようだ。


 これは余談だが電話主を「布藤さん」と呼ぶと長ったらしい数字の羅列を口にされて電話を切られるそうだ。その数字の解読すると呪われてしまうらしい。

 おうち探しに困っているなら「布藤さん」に頼ってみるといいかもしれない。

次回の投稿は7/18 00:00 となります。

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