推理と少女の悪夢
「話し安すぎる。」
「え、いきなり?」
「・・・黙ってろ。」
いきなり本題に入った巧。
相当機嫌が悪いらしく、京介をすぐに黙らせた。
「自分の正体ばらすなって言われてるなら、黙っといて俺達に構わず放っぽっとけばいいじゃねーか。なんでわざわざ構う?それに・・・」
「[仲間]って知ってたしな。」
今度は紫乃にバトンタッチ。
それに真理は、ハッと顔をあげた。
「真理と話した後、『仲間、集めて待ってろ』って言ったんだろ?噂が回っていて、八人全員同じクラスはおかしな話だと思うかもしれないが、[仲間][知り合い]とまで、現時点では分からなかったはずだ。」
「そっか!だから世良たちのこと怪しんでたんだ。」
なるほど、とみんな納得した様子。
「でも、和正君達そんな悪い人じゃないと思うんだけどなあ・・・」
真理は、受け入れがたい様子。だが、京介が珍しく、口を挟んだ。
「だから、俺らは『怪しい』じゃなくて『嫌い』だって思うんだ。猫かぶりみたいで。真理も気を取られないようにな。それと・・・」
班長が重々しく口を開いた。
「三浦和正が【遠藤司】かもしれないということ。」
周りには、普段と違ってなんともいえない雰囲気が広まっていた。
―――――ち、ち、血、血、血―――――
辺りは血の海。中心で倒れ、手足を見知らぬ男に切り刻まれているのはまぎれもなく自分の両親。
声を上げることも出来ず、荷物をドサッと落とした音に気づき、男は振り返る。
笑
少女は逃げた。ただひたすらに。
隣のおばさんに助けを求め、意識を手放した後、幼い彼女に残ったのは――――――――――
一面の血の海と、記憶に刻まれた、笑
そして、少女は、今日も悪夢を見る。
すみません。
最後意味不明だと思うでしょうけど、これから繋げていく予定なので、ご了承下さい・・・。
まだまだがんばるので、よろしくおねがいします。