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BecP8  作者: 水島 澪
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「俺/私、あいつら嫌い。」

「三浦和正ってんだ。よろしく、原田さん!」

「え、えと・・・とりあえず、よろしく?」

 この暗ーい雰囲気のなか、一人陽気に話しかけてきた、この三浦という男子。

 真理は、この人に聞けば分かるかもと考えた。


「よろしくね。三浦君。」

「和正でいーよ。」

「じゃ、和正君。・・・遠藤 司って?」

「和正だって。何、司様が目的なの?」

「い、いやそうじゃないよ。有名みたいだから気になって。」

「ふーん。あぁ、転校生にはね、正体バラすなって司様に言われてるんだ。教師もだよ。」

「でも、一応知っときたいんだけどなぁ・・・」

「やめといたほうがいーよ。確かにこの中にいるけど、前、警察まで来たんだ。しかも、あんたら昨日まで部外者だった。そう簡単にバラさねーよ。」


 キーンコーンカーンコーン

      

           キーンコーンカーンコーン


「今から休み時間だ。俺、委員長やってるんだよね。もう一人も連れてくるから、仲間集めてちょっと待ってろよ。」


 そう言うと、バタバタ出て行ってしまった。

 仲間集めて待ってろと言われても、みんな自然に集まってくるわけで。


「ああもうムカつく。周りに話しかけたけどみーんな無視。ホント腐ってんじゃないの、この学級!」

 いきなり可憐がグチった・・・。

「そんなことないよ。私の隣、すごくいい人だったよ。でも、遠藤司は自力で探すしかないみたい。仲間集めて待ってろって・・・」


「おーい、原田さーん!女子の学級委員長連れてきたー!!」

「岡崎世良です。何かあったら声かけてね。」





「なーんだ、結構話しやすい人いたね。」

と、悠樹。

 

 8人は只今、給食を食べ終えた後の休み時間なので、屋上にて会議中。


「でも、あの二人も遠藤司のこと教える気はないみたいだぞ。」

五十嵐が言った。

「うーん、そうだな・・・。おい、そこの三人、どうした?」

 そこの三人とは、先ほどから全く喋らない、巧、京介、紫乃の三人である。

「どうしたの、三人とも。さっきから全然・・・」

「俺/私、あいつら嫌い。」


 そう見事にハモったかと思うと、スタスタと教室へ帰ってしまった・・・。

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