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BecP8  作者: 水島 澪
13/17

急展開

「・・・おー、やっぱ人って変わるもんだな。」


『・・・///・・・』


「見違えるね!」


「はっ、はずかしいよ・・・。」


 



 小百合は今、毛先がくるんとカールしたロングヘアに、緑色のワンピース姿。

 さらに白色のガウンを羽織り、ウエスタンブーツを履いている。


 その見違える姿に、男子軍は、


『・・・(かわいい・・・)///』


という、硬直状態にある。



 「ね、かわいいでしょ?」


 可憐がひょっこり出てくる。

 一瞬可憐のことを、初めてすごいと思った一同であった。

 コーディネートをしたのは、可憐なのだから。


 

 それに並んで、田辺も出てきた。



「かっこいいじゃないですか、司令官ー」

「お前棒読みだろ。」


 小百合ほどではないが、田辺も〈流行のファッション〉で、いつもより輝いていた。

 が、無関心な紫乃は、どうでもいいといった様子で(途中で買った本を読みながら)棒読みを放った。

 そこへ、巧の突っ込みが入る。


「あのっ、ありがとうございます。こんな可愛い服買っていただいて・・・」

「いいんだよ、大人が払わないとかっこ悪いからね。」


 小百合の服を買ってあげ、強がりを言ってみたが。

 財布の中身が寂しい田辺であった。























「・・・くそっ・・・」


 翌日。若宮は、必死に走っていた。


 学校に着いたのは良いものの、小百合の姿が見えないのだ。


 しかも、三浦と岡崎もいない。


 朝の会になって担任に尋ねたところ、家にも連絡がつかず、無断欠席らしかった。


 小百合、三浦、岡崎となると、小百合が危ないのは見えている。


 担任に確認を取ると、八人は学校から飛び出し、それぞれ別れて血眼になって探している。


「どこだ・・・どこなんだ!!!」


 きっと、昨日一緒にいるところを見られたのだろう。


 やはり本部へ連れ帰るべきだったか。


 こうなる事は予想出来たはずなのに・・・自分のせいだ。


 それぞれ八人は思った。

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