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BecP8  作者: 水島 澪
11/17

真実

自分と、重なった。


同年の子とは打って変わって並外れた理解力、ずば抜けた運動力。


好きで力を手にしたわけじゃない。


でも、みんな分かってくれない。


学校でも、どこでも、一人。


分かってくれるのは、両親だけだと思ってた。




この才能を、活かすことはできないだろうか。


届いたのは、警察からの手紙、応募書。


そのときのあたしには、迷いはなかった。




そして、数々の試験をなんなく突破し、入った場所は、BecP8。


七人と出合って、本当の自分、「坂本 可憐」が見えた気がした。


あたしには、かけがえのない存在。






だから、目の前のこの少女の気持ちが痛いほど分かった。


聞き出したのもあたし。


ただ、見方だよって、言ってあげたかった。

















「ありがとう。坂本さん。」

「可憐でいいの。こっちも助かったし。」

「ゴキブリでな。」

「やーめーてーーーー!」


「気にするな。あの二人はいつもああだから。」


 取っ組み合いを始める巧と可憐に唖然としていた小百合に対し、五十嵐が声をかけた。


「小百合さんは、他の人とは違うね。」


 真理が言った。


「え・・・?」

「だって、心から真っ直ぐに話してくれるから。」


 驚いた小百合に悠樹が答えた。


「私達の事、この子には話しても良さそうですね、班長。」

「そうだな。鮎川。」


 紫乃と若宮は、話すことにした。自分達、BecP8のことを。















「・・・と、いうわけだ。」


 あれから面々は、図々しくも小百合の家に上がりこんだ。彼女の親は家を空けることが多く、この日もいなかったからだ。


 八人は自分達のこと、遠藤司を調べていることなどを、大方全て話した。

 

 小百合は、突然のことに頭がついていけているだろうかと思われたが、とりあえず八人はただの子供ではないということと、遠藤司目的だということは理解したようだ。


「すごいんですね。みなさん。私と比べられない・・・。」

「そんなことないわよ。あなたと同じ、ただの人間。」

「そうですね・・・。私なんかと仲良くしてくれて、本当にありがとう。」

「気にするな。」



「はっきり言います。役に立つか分かんないけど・・・。








            







               三浦和正は、遠藤司です。」


   



                  『?!』

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