第95話 改革型軍事同盟
スターゴースト メインヘッドクォーター
アーシア、フェニックス帝国領
午後の部
格納庫の近くに突然ポータルが現れた。魔王ゼンとタミはそのポータルから出てきた。
近くにいた2人の警備員が銃を向け始めた。
"フリーズ! 身分を明かせ!」と警備員が叫んだ。
"何?" タミはパニックになった。
"こんにちは。私は魔王ゼンで、この娘は私の兵士の一人です。フミ司令官に会いに来ました。" 魔王ゼンは手を挙げた。
"身を引いてください。私は彼を認めます。彼は敵ではありません」 別の警備員がそう言って、銃を下に向けた。
"Affirmative." もう一人の警備員は、銃を地面に向けた。
"魔王ゼン、私はあなたを司令官の元へ案内します" 警備員がそう言った。
"ありがとうございます。" 魔王禅はそうコメントした。
魔王ゼン、タミ、警備員の3人は、司令部に降りるためにテレポーターに向かった。いくつかの廊下を通って数分後、彼らはコマンドセンターに入った。
"うわぁ...。 この軍事基地は面白いね。" タミはそう言った。
"ええ、すぐに慣れますよ。" 魔王禅はうなずいた。
"慣れる?" タミが質問した。
"そのうちわかるよ" 魔王禅は微笑んだ。
"フミ中佐、魔王禅がお会いしたいそうです。" 警備員が述べた。
"ありがとうございます。持ち場に戻ってください" フミ司令官は命じた。
"了解!" 警備員は敬礼して部屋を出て行く。
"あの光っている画面は何ですか?魔法なの?" タミが睨んだ。
"あれはコンピュータと呼ばれるもので、魔法は使いません。" 魔王ゼンが答えた。
"なるほどね。" タミはコメントした。
"質問は控えてくれ。" 魔王禅は命じた。
"はい、魔王禅さん。" タミは答えた。
"こんにちは、魔王ゼンさん。" フミ司令官が挨拶した。
"こんにちは、フミ隊長。" 魔王禅が応えた。
"この紫髪の魔物娘は誰だ?" フミ団長が質問した。
"彼女の名前はタミ。彼女は私の兵士の一人で、要塞の攻撃から唯一生き残った者だ」。 魔王ゼンが答えた。
"なるほど。何か用があるのか?" フミ司令官は続けた。
"ダークテリトリーでシャドークレセントとアンチスターと戦うために、あなた方の早急な協力が必要です。彼らは現在、最新の武器と対魔法弾で我々に対抗している。" 魔王ゼンが言った。
「もちろん、喜んで協力しますよ。また、我々の情報も明らかになってきました。シャドークレッセントの外部活動は、我々をダークテリトリーから遠ざけるための陽動ではないかと考え始めていました」。司令官のフミが言った。
"ありがとうございます。私からも提案があります。魔王同盟は、自衛隊とフェニックス帝国の秘密の共同軍事同盟に参加したいと思います。つまり、星霊庁に参加したいのです。" 魔王禅は提案した。
"スターゴーストに何を提供するのですか?" フミ中佐が質問した。
"そうですね、人材が不足していると聞いています。我々は精鋭の人型魔物兵士を提供する。彼らは学習能力が高いので、近代的な武器や戦術の訓練を素早く行うことができます。また、彼らはスターゴーストに全面的に忠誠を誓うであろう。" 魔王ゼン。
"それはいい申し出ですね。少々お待ちください。総理大臣と天皇陛下に連絡しておきます。" フミ司令官のコメント。
"今、連絡しています。" 亜希子は、どこからともなく連絡してきた。
"ありがとう、アキコ。" 司令官のフミが答えた。
突然、大画面にアズキ天皇と内閣総理大臣が現れた。
"こんにちは。 魔王同盟は、我々の秘密の独立した軍事同盟であるスターゴースト機関に参加したいと思います。受け入れていただけますか?" フミ中佐が述べて質問した。
"はい、有益なことでしょう。日本と自衛隊は喜んで受け入れます」と日本の総理大臣は答えた。
"同意します。フェニックス帝国も受け入れます」。と、アズキ天皇が答えた。
"了解した。独立したスターゴースト機関は、正式に、日本、フェニックス帝国、魔王同盟の間で改革された秘密の共同軍事同盟となる。" フミ中佐が述べた。
"ありがとうございました。" 魔王禅は頭を下げた。
"どういたしまして。" あずき天皇と日本の総理大臣がそれに応えた。
"以上でございます。さようなら。" フミ中佐が続けた。
"さようなら。" アズキ天皇と日本の総理大臣は切断した。
"タミ、お前はスターゴースト初の魔物エージェントになるんだよ" 魔王ゼンは微笑んだ。
"えっ?" タミはショックを表した。