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その頃の魔王城ゥアッ!!(GL要素終了です)






「いい! いいわあ!!! そこよシンシア!!! ああっ!!」

「マリア様のジュースおいし」

「シンシアだけズルいわ! 私にもシンシアのシンシアのジュース飲まゴボゴボゴハァッ!! おいしいわシンシア!!」

「マリア様のえっち」

「シンシアが可愛いのがイケないのよ~」

「マリア様好き」

「シンシア!」




 ムチュウ! レロレロレロレロ! チュ~~!!!




「マリア様のえっち」

「愛してるわシンシア」




 人類の宿敵、魔王マリアが住まう魔王城。そんな魔王城の一室で、YAZAWAが暗い床や壁を手探りで認識していた時と時を同じくして、魔王マリアは側近にして愛人のシンシアとまぐわっていたのだ。




「マリア様……」

「シンシア……」




 第一ラウンドを終えて尚、興奮冷め止まない二人は熱い視線で見つめ合い、第二ラウンドへと突入しようとしていたのだが……




 バタンッ!!




「緊急伝令! 緊急伝令! ラック王国にて伝承級の召喚光を確認! 真の勇者が召喚されたか…とっ……あっ!…………お取り込み中、大変失礼致しました…………」




 パタンッ……




 ラック王国による伝承級勇者召喚により、急遽取り止めとなったのである。






 ◇






「おのれラック王国……真の勇者など召喚しおってからに! 今まで面倒くさいからと大目に見てやっていたがもう許さん! 全軍に通達せよ! 只今よりラック王国に攻勢を仕掛け人類殲滅の足掛かりとする!!!!!」




 オオオオオ!!!




 全く持ってスケベ(性行為)の恨みとは恐ろしいものだ。満足にスケベ(性行為)が達成出来なかった魔王マリアは、ラック王国殲滅を決意表明する。

 もうシンシアのラブジュースを飲んだ程度では満足出来ないのだ! ラブジュースで満足していた時代はとうに過ぎ去り、現在のマリアはシンシアの熱々できたてカレーを飲まないと満足出来ない程までにスケベ(変態)度が進行しているのだった。




 理由はどうであれ、今ここに人類と魔族の命運をかけた戦端の火蓋が切って落とされたのである。






 YAZAWA危うし!!!






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