YAZAWA覚醒ィィィアッッ!!!!第一の能力発動ォォォォ!!!!!!(BL要素終了です)
何だコイツは、何だコイツは、何だコイツはぁあああああああああああああああああ!!!!!!!
YAZAWAは混乱していた。まあ、初対面のオッサンからあって早々、スケベ(性行為)を要求されれば誰でも混乱しそうではあるが、兎に角パニック必至なのである。
?!!
YAZAWAは見てしまった。決して見たくはなかった生理現象“勃起”を。
その瞬間、YAZAWAを襲ったのは恐怖であった。壮年男の目はギラギラしており更に勃起までしている始末。
このままでは確実に犯されてしまうだろう現実に、YAZAWAは目の前が真っ暗に、
「勇者様ああ!」
なるかという時に、鎖から解き放たれた獣が如く、男がYAZAWAに襲いかかってきたのだ。
「ああああああああああああああああ!!!!!」
と、涙目で絶叫しながら、YAZAWAは走馬灯のように思い出していた。自称『神』から貰ったユニークスキルという能力について。
◇
使える。一つだけ使える能力がある!!
YAZAWAが自称『神』から与えられたユニークスキルは三つ。全て戦闘とは関係皆無な能力であったが、一つ……一つだけ……三つの内の一つだけが、今この瞬間だけは最強の能力と言えよう。
その、能力の正体は、
「スケベシヨウヤアアアアアア!!!!!!!!!」
「第一の能力発動!!! 性 転 換!!!」
ガシィ!!!
「あんっ!」
マルスの胸がYAZAWAの指先に触れた瞬間、マルスは女へと変貌した。そのままおっぱいを鷲掴みにされたマルスは、
「おらぁ!!! お望み通りスケベ(おっぱい鷲掴み)してやったぞ!!!」
と言い放ったYAZAWAに突き飛ばされたのである。
「いや~ん」
突如として女にされたマルスであったが、これはこれでイイ!!! と思っていた。マルスはネコでもイケる男だったのだ。
男×男ならば公に出来ないが女×男ならば公に出来る。むしろ女にしてくれてありがとう勇者様と言った始末である。本当にどうしようもない奴である。
しかし、
「おい!」
「勇者様ああん!!!」
「黙れババ―!!」
「ぎゃっ!」
「ここはどこだ? お前は何者だ? 洗いざらい吐いて貰うぞ!」
「あ~ん! 勇者様あ~ん!」
「うるさい!」
「ああん! もう調教なんてス・テ・キ」
「女になっても気持ち悪い奴だ……」
「ああん! 言葉責めねええん!!! 感じちゃううーん!!!」
「(駄目だコイツ………)」
YAZAWAにベロチューを敢行しようと試みたマルスは、速やかに返り討ちを食らい、YAZAWAの奴隷ハーレム第一号と化すのであった。