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YAZAWAに二言は無いぃぃ!!! 第三の能力発動ゥゥゥゥアアアアアアアア!!!!!!!! GOOD BYE!!! YAZAWA WORLD!!!






「だから、ミキちゃんを巨乳にするって言ってるんだよ」

「ジジイ……貴様ぁ、また私の胸をまさぐるつもりか!」

「そんな事はしないよ」

「え?」

「僕にはあと一つだけ使える能力があってね、それで巨乳にする事が出来るんだよ」

「何よ……そのゴミ能力……」

「ゴミは酷いなあ。おっぱいを自在に変化させられる何て、僕の為にある能力だと思うんだけど」

「それもそうね」

「じゃあ、やるよ!」

「遠慮するわ」

「ええっ?」

「あのねぇ、私は今のこの貧乳ロリボディが気に入っているの。肩が凝る巨乳なんてコリゴリなのよ」

「そんな……」

「分かったらさっさと消えてくれない? あ~あ、久し振りに凄く疲れたわー」




 話は終わったとばかりに、その場を離れようとするミキ。しかしそうは問屋が卸さない。現実(YAZAWA)は残酷である。




「ふっ、ざけるなあああああああああ!!!!!!!!」




 YAZAWA逆ギレ暴走!!!




「何なの!?」




 YAZAWAの怒気に当てられ、呑気に寝室に向かおうとしていたミキも、思わず振り返ってしまった。




「ミキィィィ!!!!! お前には巨乳しかねえんだよおおおお!!!!! 巨乳こそがっ! お前のおお!!! アイデンティティなんだよおおおおお!!!!! 巨乳がないミキなんて! もうミキでも何でもねえんだよおおおおおおおお!!!!!!!!!」

「ふざけんなジジイ! 私のアイデンティティは私が決める! 私の事を何にも知らない貴様が、私を語るな!!!!!!」




 YAZAWAの滅茶苦茶な言い分に、正論を持って怒鳴り返すミキ。しかし、




「んな事ぁ知った事かよおおおおおおお!!!!!!!! 第三の能力発動ォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!」

「ジジイやめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「お っ ぱ い マ ス タ ー !」

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!! 私の貧乳がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!! 膨らんでいくうううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!」

「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!! ミキのペッタンコがボインボインになっていくぞおお!!!!!! あっひゃっひゃっひゃっひゃっ!!!!!」




 ミキの胸の膨らみに大満足し、光悦とした表情で笑うYAZAWA。そのYAZAWAに対し、忍袋の緒が切れ続けているミキが怒鳴り声を上げる。




「ジジイ止めろ! もう十分だろうが! そして元に戻しやがれ!!!」

「ちっ、うるせーなー!! まだまだ物足りねえが、しょうがねえから止めてやらあ!!!」




 一体何様のつもりなのか、異常なふてぶてしさを周囲に見せ付けるYAZAWA。




「どうしたあ! 早く! 早く! 止めろお!」

「………」

「何をしてやがるジジイ! 早く」

「無理だ」

「ああ? ジジイふざけんじゃあ」

「どうしよう……制御出来ない……」




 おっぱいマスターが欠陥能力だと気付いたYAZAWAは、ようやく正気に戻り、涙目でミキに顔を向けるのだった。






 ◇






「ジジイ……今、何て言った?」

「制御出来ません。ごめんなさい」

「ふざけんなジジイ! 今も私の胸は膨らみ続けてるんだぞ!」

「うっ、うっ! こんな筈ではなかったんだ! ぼかぁミキちゃんが逆ハーレムの面々と少しでも気持ちのいいスケベ(性行為全般)が出来るならばと、よかれと思って」

「泣くな! 悪いと思っているなら制御出来るように努力しろジジイ! 時間を無駄にするな!」

「え?」

「能力は始めの内は制御出来ないのが普通なんだ!」

「そうなのか?」

「そうだ! だから早く制御しろ! でないと私が死んでしまう!」

「わかった!」




 ミキの言葉に元気を貰ったYAZAWAは、表情を引き締めおっぱいマスターの制御に取り掛かる。それから数時間後…………YAZAWAはミキのおっぱい膨張を一時的に停止させる事に成功したのだ。

 その頃になると、ミキのおっぱいは片乳三メートル級にまで膨張しており、何故か乳首が上を向く形で立っていて、まるで乳首に糸が付けられて天井から引っ張られるように空に向かっておっぱいは巨大化していた。

 つまり、ミキの乳首はビンッ、ビンである。






 ◇






 おっぱい膨張の痛みと戦い懸命に意識を保っていたミキであったが、これ以上は持たないであろうという事は、離れた場所から両手の平をミキに向けて突き出す格好で制御しているYAZAWAの目にも明らかだった。

 だが今のYAZAWAには停止が精一杯であり、一人ではミキのおっぱいを元に戻す事は不可能。よってYAZAWAは、




「みんな! オラに力を貸してくれ!」




 全員でミキのおっぱいを元に戻す事にしたのである。






 ◇






「いいか! 最初は外側からさするようにしておっぱいを刺激するんだ! そうしてミキミルクを出し続ければおっぱいは確実に縮む筈だ! オラが制御出来ている間にみんな頼んだぞ!!!」

『オオオオオオ!!!!!!!!』




 今ここに最強の団結を持った集団が誕生した。ミキのおっぱいを元に戻すただそれだけの為に。






 ◇






「魔王様……ラック王国が見えて参りました」

「くっくっくっ……首を洗って待っていろよ、愚かな人間共めが!!!」




 魔王軍迫る!






 ◇






「グッ! ギギギギギ!!!!!」




 尋常ではない量の汗を垂れ流しながら、懸命に制御するYAZAWA。




 ピチャンッ、ピチャンッ




 その苦労の甲斐あってか、ミキミルクが順調に排出され、ミキのおっぱいは確実に縮んでいたのだ。

 これはイケる。と、YAZAWAは確信していた。

 取り返しのつかない事態から、ここまで盛り返す事に成功したのだ。人間成せば成るものだなあと実感したYAZAWAは、改めて気を入れ直そうと深呼吸をし、全身に緊張感を取り戻させた所で、




 ブチィッ、ブチ、ブチ、ブチィィィ……、ブチンッ…………




 矢沢エッジ、享年八十歳、死因:くも膜下出血。




 死んでしまった。






 ◇






 最初に異変に気づいたのはミキである。




「ちょっと! また膨らんでるわ! サボッてんじゃないわよジジイ!」

『……女王陛下』

「何?」

『……あの老人は、既に死んでおります』

「嘘で………ウッ………」

『陛下!』




 ガクンッ……




 ただでさえ我慢の限界だったミキは、予想外であるYAZAWAの訃報を耳にして失神し、植物人間状態へと移行。

 ミキの失神により、YAZAWAの死に気付いた奴隷ハーレム共により玉座の間はパニック状態と化した。

 逆ハーレムはこれを鎮静化する為に行動を開始。




 つまり……一人残らずミキのおっぱいから関心が外れたという事であり……今まで押さえつけられてきた反動もあってか、ミキのおっぱいは加速度的に膨張し、遂には城の天井をぶち抜いてしまった。






 ◇






「おい! 何だアレは!」




 所変わって、ここは魔王軍。




「マリア様……あれは、おっぱいかと……」

「ハハハハハ! シンシアは冗談が下手くそだなあ! あんなおっぱいがある訳ないだろう!」

「……どんどん膨らんでいる」

「シンシア?」

「あ、あ、あっ、あれはぁ!!!!」

「どうしたんだシンシア!!!!」

「魔王様!!! あのおっぱいは高密度なエネルギーの圧縮体です! 今すぐ逃げないと」

「シンシア、だから冗談は」

「あ!」




 ピカッ! ドッッッ――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!




 ついに、ミキのおっぱいが臨界点を越え破裂した事により、超破壊級衝撃波が地上を襲い続けた結果……異世界は消滅した。






 ◆おしまい◆






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