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―――79―――

 ログインして早速、ゴーレムに挑戦……の前に掲示板の確認だ。

 昨日ログアウト後に、南の試練の現状を知らないことに気づいたのだ。

 1人で勝てないならば、誰かが掲示板等で募集すると思うのだ。

 町のギルドにそれらしいものが無かったとなれば、あとは掲示板だろう。

 さて、どうなっているかな?

 

 

 

 どうやら、既に誰かが挑戦したらしい。

 だが、クリアは成らなかったようだ。

 フィールドは森の中。

 試練の内容は、敵の全滅。

 そして、敵は沢山のウルフに加えて、大型の狼がいたらしい。

 ただ、その大型の狼は最後の1人が姿だけ確認できたらしく、識別は使用できていないようだ。

 現在分かっている情報は以上だ。

 

 そうなると、、1人ではクリアできないと言うのは、ウルフの数の多さ故だろうか?

 それとも、大型の狼の強さ故だろうか?

 だが、レベル9のプレイヤー達が殆ど姿を見れずに倒されたとなれば、少なくとも大型の狼はパーティ単位では難しいのだろう。

 確かにこれはレギオンを組む必要がありそうだ。

 

 そして、この情報を書き込んだパーティが挑戦したのが昨日の事のようで、今日も挑戦して情報を集めるらしい。

 僕も言って情報を集めた方がいいだろうか?

 いや、まずはゴーレムの体を作成しよう。

 そして、ログレスがゴーレムに慣れるまでは止めておこう。

 あの女性も急ぐ必要は無いと言っていたのだ。

 問題は無い。

 それに、条件も満たせていないかもしれないからね。

 今は力をつけておこう。

 

 それにしても、大型の狼がそこまで強いとなると、現状では魔石は集められそうに無いな。

 少し残念だが、1人でも勝てるようになってから再度集めに来ればいいかな。

 まあ、それ以前に試練以外でも戦えるかどうかもわからないのだけどね。

 

 

 

 さあ、情報を集め終わったところで、今日も元気にゴーレムだ!

 あと7個だから、明日が終わるまでに集まるといいな。

 頑張ろう。

 

 あと、少し落ち着いたので魔法銃の技能、リフレクション・モードの検証もしておこうと思う。

 本当はもう少しじっくり検証したいところだけど、時間が無くなりそうだからね。

 

 

 

 通常個体でした。

 そして、リフレクション・モードは予想通り、一定時間反射する弾を撃てる技能でした。

 ただ、間違いなく扱いづらい。

 まず、発動時点ではMPを消費しないが、弾を撃つ際に通常の弾よりもMPを多く消費している気がする。

 まあ、これはいい。

 問題は反射だ。

 必ず1回、反射するのだ。

 そう、反射前ならば敵に当たっても、ダメージを与えず反射する。

 人形に撃って、跳ね返ってきたときは驚いたよ!

 あと、反射する角度は光の反射と似た感じだったが、少し違うような気がする。

 こちらはもう少し検証が必要そうだ。

 

 さて、これはどう使えばいいのだろうか?

 全く思いつかないです。

 まあ、その内思いつくだろう。

 

 さあ、次のゴーレムに挑戦だ。

 

 

 

 鎧騎士、強化個体、鎧騎士、強化個体、鎧騎士でした。

 惜しい、あと2個だ。

 だが、これならば明日中には集まりそうで嬉しい。

 

 

 

 さあ、今日も早速ゴーレムに挑戦だ!

 あと2個。

 運が良ければ2回目で集まりそうだが、どうなるかな?

 

 

 

 強化個体、鎧騎士でした。

 そして、ついに金属が目標数の25個に達しました。

 どうする?

 勿論、今すぐ試します。

 よし、そうと決まれば神殿から少しだけ離れないといけないな。

 ゴーレムは大きいからね。

 

 

 

 神殿から少し離れたところで、ログレスをゴーレムで再召喚する。

 そして、核の前に第2類2種金属を25個置く。

 前回は15個でダメだったので、10個増やして25個だ。

 これでダメならば35個で試す予定ではいるけれど、無事成功してほしいものだ。

 

 「ログレス、ゴーレムの体を作ってみてほしい。形は自由に作ってもらっていいよ」

 

 そう、形はログレスに任せた方が良いだろう。

 使うのは主にログレスなのだから。

 さあ、どうなる?

 

 金属が光り、核を覆っていく。

 

 おお!

 これは成功だろう!

 そうなると、気になるのはどんな体が出来上がるかだ。

 パペットで通常のパペットとは違う武器や細部が違う体をを作れたということは、ゴーレムでも通常とは違う体を作れる可能性はある。

 

 普通のゴーレムのだろうか?

 細部を変更したゴーレムだろうか?

 全く違うゴーレムだろうか?

 ああ、楽しみだ。

 

 

 

 目の前の光る金属は、通常のゴーレムの姿形を作っているようだ。

 これだと、普通のゴーレム型か細部を変更したタイプなのだろうか?

 

 光が治まり、ゴーレムはその姿を現した。

 若干黒が強い灰色の光沢を持った全身は、3メートル程はあるだろうか?

 全体的に同じ姿形なのだが、その体はゴーレムと比べると明らかに細い。

 だが、弱弱しさは無く、引き締まった強さを感じさせる。

 これは良い!

 だが、念の為聞いておかねばならないだろう。

 

 「ログレス。もしかして、金属が足りなかった?」

 

 そう問うと、ログレスは首を横に振った。

 良かった。

 どうやら金属不足で補足したわけではなさそうだ。

 

 「良かった。ログレス、かっこいいよ!」

 

 

 

 少しの間、ログレスに体を軽く動かしてもらっていたが、問題ないようなので魔物相手に試運転と行こうと思う。

 すこし目立っているが、鎧騎士の時も同じだったので気にしない。

 場所はいつも通り、西の森で人形相手でいいだろう。

 ああ、楽しみだ!

 

 

 

 目の前では、人形が砕け、吹き飛んでいる様子が見える。

 その手が通った場所の人形は砕け散り、吹き飛ぶ。

 その足が通った後に人形は存在しない。

 

 現在、オーバードライブを使用してもらっているのだが、その結果がこれだ。

 攻撃力、凄いです。

 制限時間有とはいえ、この攻撃力は絶大だ。

 とはいえ、最強とは言えない。

 

 ラビットで召喚したイナバならば余裕で回避できるだろう。

 ウルフで召喚したルビーもギリギリだが、回避できるだろう。

 

 その理由は、攻撃が直線的なのだ。

 多分、今ならば僕でも勝てるだろう。

 

 だが、別に問題は無い。

 回避が上手い相手にゴーレムで挑む必要は無いのだ。

 そんな相手にはパペットか鎧騎士で挑めばいい。

 ゴーレムは相手の防御力が高く、回避が苦手そうな相手と戦うことができればいい。

 これが従魔魔法の強みなのだから。

 

 

 

 やはり、短いな。

 目の前では、ログレスが膝を付き停止している。

 そう、制限時間がきてしまったのだ。

 オーバードライブを使用してから10分も経過していない気がする。

 まあ、これは分かっていたことだ。

 切り札なので、使いどころさえ間違えなければ問題は無いだろう。

 

 ログレスを一旦送還し、パペットで再召喚する。

 少し心配したのだが、どうやらパペットならばこの状態から召喚しても動けるようだ。

 良かった。

 

 「ログレス、お疲れ様」

 

 

 

 少し休憩して、再度ゴーレムに挑戦だ!

 ゴーレムの体を作成し終わったことだし、通常ゴーレムはルビー、ログレスに相手をしてもらおうと思う。

 まずは、ルビーから相手をしてもらおう。

 ログレスは今日は限界までゴーレムを動かしていたので、明日のログイン後1番にゴーレムと戦ってもらう予定だ。

 

 

 通常個体、強化個体でした。

 ルビーは相変わらず堅実で良い戦いぶりでした。

 

 さて、今日はこれでログアウトしておこう。

 明日はいよいよログレスにゴーレムの相手をしてもらう。

 

 ゴーレム相手にどこまで戦えるだろうか?

 今日の動きを見た限りでは、十分戦えると思っている。

 だが、予想なのだ。

 実際はどうなるかはわからない。

 

 それに行動可能時間の事もある。

 なので、最後まで近くで見ていようとは考えている。

 

 さあ、ログレスは通常のゴーレムとは違う体でどう戦うのだろうか?

 楽しみだ。

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