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―――70―――

 そういえば、スキル装備し直し忘れた……。

 まあ、町までなら問題ないかな?

 そうだ、どうせ鑑定を装備しているのだし、新しい魔法銃を鑑定しておこう。

 

 <武器:魔法銃>???の魔法銃

 ◇ランク2

 ◇耐久値100 ◇回復回数5/5 ◇基本攻撃力:9

 ◇特殊効果:???、???

 銅の魔法銃を第2類2種金属で強化した魔法銃。

 

 おや?

 見える項目が増えている?

 そういえば、昨日鑑定した金属も表示項目が増えていたな。

 表示項目が増えた要因は……鑑定のレベルが上がったのだろうか?

 あとで確認しておこう。

 それよりも、今はこの魔法銃についてだ。

 色々と気になるところがあるのだが、比較対象が欲しいな。

 あ、銅の魔法銃と比べてみればいいかのか。

 そう思い、銅の魔法銃を取り出し、鑑定を使用する。

 

 <武器:魔法銃>銅の魔法銃

 ◇ランク1

 ◇耐久値50 ◇回復回数3/3 ◇基本攻撃力:3

 ◇特殊効果:修復

 銅でできた魔法銃。安価で生産しやすいが、壊れやすく性能はあまりよくない。

 

 おお、これはこれは。

 まず、ランクが1上がっているが、これは上位素材で強化したからだろうか?

 まあ、次に強化した時にはもう少し分かるだろう。

 

 次は耐久値と回復回数だが、これも上位素材で強化したからだろうか?

 これも次に強化した時にはもう少し分かるだろう。

 

 そして、ここからが本番と言ってもいい。

 基本攻撃力だ。

 火力不足を気にしていた身としては、一番気になるのです。

 何と3倍です。

 これは一気に火力不足が解消しそうで嬉しい。

 だが、ここまで上がった要因は何だろうか?

 彼の腕だろうか?

 それとも、素材の影響だろうか?

 うん、多分両方なのだろう。

 まあ、素材はこの銅の魔法銃も同じ素材を使用しているかもしれないが、少なくとも彼の腕は良かったのだと思う。

 これは本当にありがたい強化点だ。

 

 そして、特殊効果だが、これもランクが高いから見えないのだろうか?

 まあ、分からないものは仕方が無い。

 だが、銅の魔法銃に修復が付いているということは、強化された新しい魔法銃にも同じものが付いている可能性は高いと思う。

 なので、1つは修復の可能性が高い。

 そうなると、もう1つは何だろうか?

 彼の説明によると、消費MPの低下の可能性が高いのかな。

 そうなると、彼にはこの特殊効果が見えているのだろうか?

 後で聞いてみよう。

 

 最後に魔法銃の名前なのだが、こちらもランクが高いからだろうか?

 銅の魔法銃から考えると、第2類2種金属の魔法銃だと予想はできるのだが……これも聞いてみよう。

 

 さて、一通り見終わったところで、気になる点を少し聞いておこうと思う。

 

「レンさん、魔法銃に関して少しお聞きしてもいいですか?」

 

「はい、大丈夫ですよ」

 

「ありがとうございます。それでは、この魔法銃の名前と特殊効果についてお聞きしたいのですが、判明しているのでしょうか? 私は鑑定のレベルが足りないのか、その2か所が見えないのです」 

 

「判明しています。魔法銃の名前は複合金属の魔法銃です。そして、特殊効果は修復と消費MP軽減の2つです」

 

「そうでしたか、ありがとうございます。どちらもいい特殊効果ですね。やはり貴方に依頼して良かったです」

 

「はい! ありがとうございます!」

 

 彼が笑顔なところを見ると、会心の出来だったのだろうか?

 まあ、これを見た以上、会心の出来と言われても納得だ。

 

 そして、魔法銃の名前だが、これは銅と第2類2種金属が混ざっているからだろうか?

 まあ、合っている名前だとは思う。

 

 特殊効果の方は予想通りだったようだ。

 修復は多分、耐久値が自動で回復するのだろう。

 どうりで銅の魔法銃の耐久値がほとんど減っていなかったわけだ。

 

 あと、少し気になるのが、修復がギフト武器に付いている理由だが、初心者が最初の武器をすぐに壊してしまわない様にだろうか?

 まあ、嬉しい効果が付いていると分かっただけで良いとしておこう。

 

 次に消費MP軽減だが、まあ、名前そのままだろう。

 この効果は本当に嬉しいな。

 勝負が短時間で終わるのなら問題は無いのだが、ゴーレムや鎧騎士のように勝負が長引くと魔法銃の連射や、支援魔法が使用できない状態だったのだ。

 だが、これで長期戦の最中に連射や支援魔法の再度使用できる用になりそうなのでありがたい。

 まあ、小効果なのであまり期待しすぎも良くないけどね。

 

 それにしても、本当にいい仕事をしてくれた。

 やはり彼に依頼して正解だったようだ。

 

 そう言えば、彼は重量も増加していると言っていたが、ほとんど気になるレベルでは無いと思う。

 確かに若干違和感があるが、すぐに慣れる程度の物だろう。

 

 さて、そろそろ試し撃ちをしてみたい。

 蜘蛛か蝶が出てこないかな?

 

 

 

 素晴らしい!

 先程、蝶と戦闘になったのだが、明らかにダメージが上がっている。

 通常攻撃は表示値の通り、3倍と見ていいかもしれない。

 だが、問題もあった。

 消費MPだ。

 見た目上は変わっていないのだが、北の技術が解放されたことによる効果でサブスキルがステータスに影響しているはずなのだ。

 だが、消費MPは同じ程度だった。

 つまり、増えているのだろう。

 これで消費MP軽減が無かったらと思うと……。

 うん、本当に良かった。

 まあ、これまで通りの戦い方をしていれば問題無いので、連射や支援魔法はお預けです。

 

 

 

 魔法銃の試し撃ちに熱中していると、いつの間にか町についていた。

 本当に良い魔法銃です。

 

「試し撃ちをしていましたが、良い調子です。本当にありがとうございました」

 

「いえいえ、こちらこそ経験を積めて良かったです。それに、そこまで喜んでいただけるとこちらも嬉しいです」

 

 相変わらずいい笑顔だ!

 

 さて、町に着いたので護衛は完了だ。

 あとは道中の素材を彼に渡して別行動かな。

 

「それでは、これで護衛の依頼は完了ですね。北の神殿から町までの道中で取得した素材は試練の後の分配と同じでいいですか?」

 

「はい、大丈夫です。護衛をして頂き、ありがとうございました。これで修業の続きができます」

 

 そう言えば、親方からの指令だったか。

 すっかり忘れていたよ。

 

 

 

 素材を配分し終わり、彼と別れることになった。

 

「こちらこそありがとうございました。それでは修業、頑張ってくださいね」

 

「はい!」

 

 手を振っている彼に手を振り返し、街中へと進む。

 さて、この後は何をしようかな?

 とりあえず、いつもの場所で考えよう。

 そう思い、広場へと足を向ける。

20141031:修正

誤字を修正しました。

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