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従魔使いのベアリアスワールド・オンライン  作者: 雪結晶
1章 - 始まりの町と初めての従魔
20/202

―――20―――

 相談を終え、ギルドから出ていつものベンチに腰掛けた。

 次は図書館に向かおうかな?

 いや、その前に元々の予定通りに掲示板を見ておこう。

 図書館はその後でもいいだろう。

 

 そう決めると、さっそくメニューからゲーム内掲示板を開く。

 掲示板は結構賑わっているらしく、進行速度が早いようだ。

 多数のスレッドの中からほしい情報に当てはまりそうな物を探し、内容を読んでいく。

 それを繰り返し、現在判明していることで必要そうな情報を得ることができた。

 

 まず、ポーションの作成についてだが、相談所の人も言っていた通り、職業ギルドで聞くのがお勧めのようだ。

 なんと実際に教えてもらいながら作成するらしい。

 でも内容は図書館で読める本と同じことの用で、調薬メインの人は現在は試行錯誤を繰り返しているようだ。

 

 

 

 次にステータスの影響に関してだが、様々な憶測が書いてあった。

 その情報をまとめてみるとこんな感じだった。

 

 筋力 :物理攻撃力に影響。さらに魔力がMPに影響があることからHPに影響があるのではないかと予想されていた。

 生命力:HPと物理防御力に影響。

 器用さ:あらゆる攻撃の命中精度に影響。

 素早さ:移動速度や行動速度に影響。

 魔力 :魔法攻撃力とMPに影響。一部武器の攻撃力にも影響。

 精神力:MPに影響。さらに生命力が物理防御力に影響があることから魔法防御力に影響があるのではないかと予想されていた。

 知力 :不明。従魔の場合はAIに関係があるのではないかと予想されていた。

 

 出ていた情報は大体予想通りの物だった。

 ただ、筋力がHPにも影響がありそうというのは予想外だったけど。

 

 さらにステータスに常時プラスされている値についても予想がされていた。

 どうやらチュートリアルが終わり、町へ転送された直後にはもうプラスが発生していたようだ。

 そして書き込まれた情報から同じメインスキルと加護を持った人は同じ値プラスされており、そこからプラスはメインスキルか加護の影響だと予想されていた。

 さらにメインスキルを追加で取得した人もいたみたいで、その人がメインスキルを変更してもプラスの値は変わらなかったことから加護の影響の可能性が最も高いと予想されていた。

 読んだスレッドの中に各加護によるプラスの値の解明のために情報を集めていたスレッドがあり、匿名で書き込む形式だったのでついでに自分の加護とプラスの値を書き込んでおいた。

 ちなみにこのゲームの掲示板は匿名で書き込むもの以外にもキャラ名で書き込むものも存在している。

 

 さて、プラスが加護の影響ということは、プラスされている能力はその加護のスキルに影響がある可能性が高いのか。

 ということは知力が一番影響があることになるんだけど、さすがに影響が不明の能力に多く振るのはちょっと躊躇してしまうな。

 う~ん…今は別に困ってないからステータスポイントを振るのは各加護のプラス数値が判明してからでもいいかな。

 まあ、数日内に判明しないようなら自分の考えを信じて知力に振ろう。

 よし、そうしよう!

 

 

 

 あとは暗闇の壁についても書き込みがあった。

 実際に確認した人はまだ少ないようだが、どうやら南の森以外にも北、東、西にも同じものがあるようで、それぞれの場所では言われる内容が違うようだった。

 ただ、同じ方角の場所では皆同じことを言われていたようだ。

 そして言葉の内容を吟味して、予想を立てているようだ。

 南の森に関しては強さの証明ということで魔物の討伐数なのだという予想や、どこかにいるかもしれない特殊な魔物を撃破する必要があるかもしれないという予想が多かった。

 ちなみに僕は魔物の討伐数と予想している。

 

 さて、掲示板での情報収集も終わったことだし、図書館に向かうことにしよう。

 …ところで図書館ってどこにあるの?

 

 

 

 ギルドに一旦戻り、相談所で図書館の場所を聞いてきた。

 図書館は北側にあるらしい。

 教えてもらった地点に来てみたら、結構大きい建物がありました。

 ここが図書館のはずだ。

 中に入ってみると、入ってすぐの部屋に受付のような場所があり、さらに奥には複数の扉が存在していた。

 まずは受付のような場所で聞いてみよう。

 

「すいません、こちらは図書館であってますか?」

 

「はい、合っております」

 

「ありがとうございます。ここの蔵書を読みたいのですが、可能でしょうか?」

 

「はい、可能です。入場料1000サカフィになりますがよろしいでしょうか?」

 

「はい、大丈夫です。お願いします」

 

 そう言い、入場料を出す。

 結構安いね。

 

「確認しました。こちらが入場証になります。お帰りの際はご返却ください。それではこちらの扉からお入りください。こちら以外の扉は一般のお客様は入れませんので、間違えて入ってしまわないようにご注意ください」

 

「わかりました。ありがとうございます」

 

 入場証を受け取り、示された扉へと入った。

 

 

 

 入ってみると普通の図書館だった。

 まあそうか、図書館なのだし。

 さて、ここから必要な情報を探さないといけないのか…。

 検索機能とかないかな?

 はい、無いですよね。

 自分で探します。

 

 分かりやすく区切られているようで目当ての本はすぐに見つかった。

 "初めてのポーション作成"

 多分これで合っているだろう。

 内容を読んでみたが、掲示板で書き込まれていた内容と同じだった。

 まあ、当然か。

 多分この本の内容を書いたんだろうし。

 

 その他にも調薬系の本をいくつか読んでみたのだが、あまり調薬に惹かれない。

 う~ん…これは他の生産系スキルの方がいいのだろうか?

 まあ、他の物も調べてみて気になるものが無かったら調薬を取ることにしよう。

 そう考えつつ、他の本を手に取り読み始める。

 

 

 

 鍛冶の本を読み終わり棚に戻した。

 鍛冶は少し惹かれるものがあったが、従魔に武器が装備できそうにないことを考えて諦めた。

 鍛冶はもうちょっとスキルポイントが余っているときに取ろう。

 それにまだ金属の入手方法も分かってないからね。

 

 ちなみに読んでいるシリーズは"初めての…"シリーズだけだ。

 多分このレベル内容までしか理解できないだろうと考えての選択だ。

 

 さて、次はどれを読もうか…ん?これは?

 "初めての付加術"

 付加術?こんなスキルあったっけ?

 まあ、とりあえず読んでみよう。

 そう思い、その本を手に取り読み始めた。

 

 

 

 これはいい!

 これを取得しよう!

 即決するほどに惹かれた内容だった。

 付加術は装備アイテムに特殊能力を後付で付けるスキルだ。

 そして必要なアイテムは…魔石!

 勿論魔石以外にも使用できるものはあるが、現在のメインは魔石らしい。

 魔物カードを集める際に魔石は集めるので、従魔魔法と付加術は材料的に相性が良い。

 

 よし、取得するスキルも決まったことだし図書館を出ようかな。

 それにしても結構な量の本があったと思う。

 また暇な時にでも来てみようと思う。

20140819:修正

字下げをするように修正しました。


20140803:修正

誤字・スキル名を修正しました。



20140803:誤字の多さに関して

かなり多くの誤字があり、申し訳ありません。

対策として確認の時間を増やそうと考えています。

また、18話以前に関しましても、もう一度見直してみようと考えています。

感想でご指摘を頂いた、12話及び13話の修正もこの時同時に行う予定です。

修正が遅れてしまって申し訳ありません。


誤字などが多い中ご覧頂きありがとうございます。

今後も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

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