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192―ユウの世界3―

「これで完了かな。どうだろうか?」

 

 必要だろうと思うものを色々と追加しておいた。

 アイテムの設置場所は使うだろう場所で、持ち運んで利用するものや置き場所が決まっていないものはとりあえずアイテムボックス内に設置しておいた。

 

 <私は問題無いと思います。ところで何故、2階に2部屋用意したのですか?>

 

「必要になりそうだったからかな」

 

 <そうなのですね。それでは最後に入り口と繋がる場所、このエリアと繋がる場所、そして入場権利の設定を行いましょう。入り口関係の設定は要素管理の特殊要素のワールド、その中の世界の入り口から、このエリアに繋がる場所は要素管理のエリア、マスターエリアから、入場権利の設定は各種エリアや建築物から行う事が出来ます。ただし入り口関係の入場権利に関しましては特殊要素のワールドから行います。分からない部分があればお聞きください>

 

 まずは特殊要素のワールドを開く。

 表示された中から設定の変更・追加を選択し、世界の入り口を選択する。

 そして表示された入り口1を選択したところ、権利項目が権利1、接続先項目が空で表示された。

 

「権利1はどういう権利なのかな?」

 

 <現在の権利1は無条件となっており、マスター以外はこの権利が付与されます。それとは別に権利0も存在しており、これはマスターだけに付与されるものです>

 

「そうなんだ、ありがとう。そうなると、権利の追加をしたいのだけど追加方法を教えてもらえるかな?」

 

 <権利の追加は特殊要素のワールド、その中の権利管理から行う事が出来ます>

 

「ありがとう」

 

 一旦戻り、権利管理を選択する。

 そして権利を3つ追加し、名前が変更できるようだったので権利0をマスター、権利1をゲスト、権利2をメル、権利3を友達、権利4を知り合いに変更する。

 このくらいでいいかな?

 まあ必要になったら再度追加すればいい。

 

 次に権利の範囲を設定する。

 設定可能な項目は優先度、権利付与対象。

 

「この優先度は何を表しているの?」

 

 <優先度の数字が低い方が優先されます。例えばゲストを優先度5で無条件、知り合いを優先度4で私に設定した場合、私は知り合いの権利が付与されます>

 

「分かりやすい説明をありがとう」

 

 さて、権利を1つ追加しておこうか。

 まず権利を1つ追加し、名称を予約1に変更する。

 

 次に各権利の範囲の設定に戻る。

 ゲストは優先度5で無条件。

 メルは優先度1でフレンド登録から姉さん。

 予約を優先度2で空に。

 友達を優先度3でフレンド登録からマイさん。

 知り合いを優先度4でフレンド登録者全員。

 これくらいでいいかな。

 

 次に世界の入り口、入り口1を選択してゲストをエリア1の家と反対側へ、マスターとメルと予約を家の2階へ、友達と知り合いを家のすぐ近くに設定する。

 これで入り口関係は終了でいいかな。

 次はこのエリアからの移動先を設定しよう。

 

 まず要素管理のエリアからマスターエリアを選択する。

 そこから設定の変更・追加から移動を選択し、さらに移動先の追加を選択する。

 移動先で設定可能なのはエリアと詳細だ。

 エリアをエリア1に設定し、詳細でエリアマップから家の2階にある和室、その1か所を指定する。

 これ、家を削除した時はどうなるのだろうか?

 

「移動先に設定した場所をエリアや建築物とともに削除したらどうなるの?」

 

 <設定が解除されます。そして丁度その瞬間に移動していた場合は、強制的に入り口として繋がっていない特別エリアに転移します>

 

 まあこのエリアに来られなくなることは無いので問題無いのか。

 さて、あとは各部屋の権利設定をして終了だ。

 

 

 

 各部屋の権利設定が終わった。

 これで権利関係は完了だ。

 そういえば、ラビットの肉でどれくらいのポイントになるのかな?

 

「充填も試してみていいかな?」

 

 <現在はお勧めしかねます。現在、これらの機能自体が試験的に解放されているだけなので、イベント終了後に変更される可能性が高いです。その為、今追加すれば20ポイントでもイベント後に追加した場合は30ポイントとなる可能性もあります>

 

 ふむ。

 1個くらいならいいよね。

 

「それならば1個だけ試してみるよ。手順とポイントの基準を知っておきたいだけだからね」

 

 <了解しました。充填は現在マジックポーチに収められているアイテムから選択可能です。それ以外にも設備やアイテム等を使用して行う事もできますが、現状ではこの場所でマジックポーチから選択して充填するしか方法がありません>

 

「ありがとう」

 

 設備やアイテムか。

 そうなるとこの世界にも魔物が出現したりするのだろうか?

 そして僕以外でも充填ができるのかな?

 まあそれはいずれ考えればいいか。

 今は充填を試してみよう。

 

 メニューの管理から充填を選択し、表示された中からラビットの肉を選択すると、何日何時間何分前の形式で複数表示された。

 この時間はマジックポーチに入れた時間だろう。

 そうなると、そのアイテムの状態で獲得できるポイントが変わるの可能性があるのかな?

 それならば基準とする為に一番新しく、状態のいいものを充填すべきだろう。

 一番新しいものを選択したところ、確認画面が表示されたので充填を選択するとウィンドウの一部に"21ポイント充填されました"と表示された。

 ラビットの肉で21ポイント。

 つまり初期ポイントは約5000ラビットの肉。

 結構な量だよね?

 

「初期ポイントが多い気がするのだけど、何かあったのかな?」

 

 <イベント中だけの特別措置となります>

 

 そう言えば試験的に開放していると言っていたね。

 沢山使ってもらってデータを取るのだろうか?

 まあこちらとしてはありがたいのだけどね。

 

「そうだったんだね。ちなみにイベント後にはこの世界は元に戻ったり、余ったポイントが回収されたりはするのかな?」

 

 <予定ではこの世界を出る直前か、一定時間経過後にする説明だったのですが、イベント後もこの世界が元に戻る事は無く、初期ポイントの内使用されなかったものが回収されます。新たに充填したものは回収されません>

 

 まあ沢山使ってほしいのならばそうするよね。

 残せるのなら情報が集まってから使った方がいいからね。

 

「ありがとう。それでは追加したエリアを見に行ってみようか」

 

 <分かりました。あちらにあるエリア1のプレートが付いているドアから移動が可能です>

 

 その言葉に部屋を見渡してみると、後ろと右後ろに1個ずつ計2個のドアが追加されていた。

 最初は無かったはずなので、先程設定をしたときに追加されたのかな?

 多分そうだろう。

 

 右後ろに位置していたエリア1のプレートが掛かったドアへと移動し、開ける。

 予想通り先は暗闇だったので慎重に足を踏み入れる。

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